胃がんのベストな手術方法はどれかを3パターンに分けて考える
あなたは、「自分の胃がんにベストな手術法は、いったいどれなのか?」と悩んでいませんか?
そこで今回は、胃がんのベストな手術方法を3パターンに分けて紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
胃がんの手術には、どんな方法があるのか?
まずは、そもそも、胃がんの手術にはどのような種類があるのかを把握しておきましょう。
胃がんの手術方法は、かなり大ざっぱに分けると、以下の3つがあります。
- 経口内視鏡手術
- 腹腔鏡下手術
- 開腹手術
開腹手術は、どれぐらいの範囲の胃を切除するかによって、「定型手術」と「拡大手術」に分けられますが、今回の説明では開腹手術1つにまとめて解説していきます。
以下は、それぞれの手術法を詳しく説明していきます。
経口内視鏡手術
胃がんの手術の中で最も簡単で、患者さんに負担が小さい手術法。名前の通り、口から内視鏡(胃カメラ)を入れて、ガン細胞を切除するやり方なので、副作用もほとんどありません。
ただし、ある程度の大きさのガン細胞は切除できなかったり、胃の内部を詳しく調べられないことから、早期胃がん(ステージ1)のみ行われる手術になっています。
腹腔鏡下手術
2002年に保険適用された比較的新しい治療法で、胃がんだけでなく、肺がんや大腸がんでも応用されている手術法です。
やり方は、あらかじめ腹腔(お腹の下らへん)に二酸化炭素を送り込み膨らませた後、お腹の一部に小さな穴を開けて、そこから胃カメラを通して手術を行います。
内視鏡手術と同じように副作用が小さいのが魅力ですが、医師の技術力が問われたり、手術時間がかかることからメインの手術法とは言えません。
この手術の対象となる患者さんは、ステージ1、2の胃がんの方です。
開腹手術
名前の通り、お腹を開いて行う手術。
大がかりな手術なので、元の体力に戻るのに時間がかかったり、手術前後で入院をしたりする必要がありますが、医師がガン細胞や周囲の臓器の状況を把握できるので、より確実に手術を行えます。
基本的にステージ2~4の胃がん患者さんが受けることになる手術ですが、年齢や体力を考慮して手術を中止にする場合もあります。
自分が望む手術を受けるためには?
例えば、自分が「腹腔鏡手術を受けたい」と思っていても、医師がその手術法は危険だと判断したり、設備が充実していない場合には、自分の思い通りの手術を受けられない場合があります。
しかし、最近では「セカンド・オピニオン」と言って、自分が納得できない治療法を医師に言われた場合、他の医師に相談するのが当たり前になってきています。
主治医との関係が悪くなることを心配してセカンドオピニオンを言いだせない、という方も多いのですが、基本的には心配する必要はないはずです。これまで述べたように”主治医と共に治療を選択する”ということがセカンドオピニオンの前提だからです。
実際に、「医師には抗がん剤治療を勧められたけど、手術ができる病院を探して手術をしてもらった」と言う人はいますし、医師も神様ではないので、100%正しいことはありません。
いずれにせよ、医師の話や本を通して正しいガンの情報を集めて、それから自分の判断で治療法を決めることが、最善の治療法と言えるでしょう。
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