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腎臓がん

[2022年版]腎臓がんでの抗がん剤治療の効果や副作用、費用を分かりやすく解説

腎臓がんにおける抗がん剤治療

あなたは、「腎臓がんになって抗がん剤を使うことになったけど、本当に効果があるの?」と疑問に感じていませんか?

そこで今回は、腎臓がんで抗がん剤を使う効果や副作用、費用について分かりやすく解説していきます。

ぜひ、参考にしてください。

腎臓がんに抗がん剤治療は効果があるの?

結論から言うと、腎臓がんに抗がん剤治療が効果がある確率は15~20%程度とされており、厳しい数字になっています。

腎臓がんの抗がん剤治療では、主に

  • インターフェロン-α
  • インターロイキン

と言う2種類の抗がん剤を使いますが、片方だけの抗がん剤を使った場合は15%両方の抗がん剤を使った場合は20%の奏効率(効果がある確率)とされています。

「じゃあ、抗がん剤をしない方が良いの?」と思うかもしれませんが、抗がん剤が効くかは個人差があって、抗がん剤と相性が良い人は副作用がなくガン細胞を小さくできますが、逆に抗がん剤と相性が悪い場合は体の免疫力を低下させてしまうリスクもあります。

なので、腎臓がんで抗がん剤治療をする前に、しっかりと主治医と話し合ったり、「セカンドオピニオン」を使って他の医師の意見を聞く等をして、自分が納得できる治療法を受けるのが良いですよ。

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腎臓がんには「分子標的薬」を使うのもアリ

腎臓がんの薬を使った治療には、抗がん剤以外に「分子標的薬」と言うものがあって、現在は分子標的薬の方が主流の治療法になっています。

分子標的薬とは、ガン細胞ではなくガン細胞に含まれる特定の成分を攻撃することで、ガン細胞を退治しようと言う薬のことです。

例えば、腎臓がんがガン細胞には「○○」と言う成分が必ず入っているから、「○○」の成分を攻撃できるようにする、と言うのが分子標的薬です。

日本では、

  • ネクサバール(別名:ソラフェニブ)
  • スーテント(スニチニブ)
  • アフィニトール((エベロニムス)

と言った分子標的薬が使用できます。

先ほども説明したように、分子標的薬はガン細胞全体ではなく、ガン細胞の一部分だけを攻撃する薬なので、腎臓がんを完治するよりもガンの進行を抑える働きに優れています

腎臓がんで抗がん剤治療をすると起こる副作用とは?

腎臓がんで抗がん剤治療をすると起こる副作用には、

  • 発熱
  • だるい
  • 食欲不振
  • うつ

などの症状が起きて、まれに肝臓の障害などの重い副作用も起きます。(分子標的薬でも、似たような副作用が出ます)

ガン患者の人は「抗がん剤の副作用を我慢しないといけない」と思う人が多いですが、どんな些細な副作用でも医師に相談すると良いですよ。

なぜなら、副作用によっては副作用を軽減する薬を投与してもらえる可能性もありますし、本当に副作用が辛くストレスが溜まる場合は、むしろ抗がん剤治療をしない方が治療効果が良い場合もあるからです。

腎臓がんで抗がん剤治療をする時の費用はどれくらい?

腎臓がんで抗がん剤治療をする時の費用は、患者さんの年間所得にもよりますが、自己負担で月3万~20万かかると考えたほうが良いです。

抗がん剤自体は100~200万とかなり高額な薬ですが、日本では「高額療養費制度」と言う「ガン治療とかでお金がかかる場合は、国が一部を負担してあげるよ」と言う制度があって、この高額療養費制度のおかげで月数万の金額でガン治療が行えます。

ただし、高額療養費制度は「全国健康保険協会」に申し込みをしないといけないので、忘れずに申し込むようにしましょう。

参考:窓口・申請書の提出などについて | よくあるご質問 | 全国健康保険協会

参考:高額療養費について | よくあるご質問 | 全国健康保険協会

また、自分自身や家族が生命保険・がん保険に入っている場合は、必ず保険の内容を確認して、自分の腎臓がんの治療に保険が適用されるかチェックしましょう。

保険によっては「家族でもOK」と言うのがあるので、家族の保険も忘れずにチェックしましょう。

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