胃がんで開腹手術をする時に知っておきたい4つのこと
あなたは、胃がんの開腹手術をすることが決まって、本当に大丈夫だろうかと不安に感じていませんか?
そこで今回は、胃がんの開腹手術で知っておきたいことを4つ紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
胃がんの開腹手術とは、どんなものなのか?
胃がんにおける『開腹手術』とは、完治を目指して、お腹を開けて胃の2/3以上を切除する手術のことです。
似たような手術法に「腹腔境下手術」と言う、お腹に小さな穴を開けてそこから胃の切除を行う手術法がありますが、これよりもさらに大がかりな手術になります。
また、胃がんは、どれくらいガンが進行しているかを「ステージ」と言うもので分けており、早期胃がんがステージ1、末期胃がんがステージ4に区別されています。
開腹手術の対象となるのは、ステージ1と4の間のステージ2、3A、3Bの3つのステージになります。
開腹手術では、どこの部分を切除するのか?
胃がんの開腹手術では、胃を2/3以上の切除、または全摘出をする他にも、胃の付近にある「リンパ節」と言うものも切除していきます。
リンパ節とは、血管のように全身に張り巡らされている管のようなもので、もし、リンパ節にがんが転移してしまうと、全身にがんが転移するリスクがあります。
なので、検査の結果リンパ節にガン細胞が見つからなくても、念のためにリンパ節も切除することもあります。
開腹手術後に起こりうる副作用・後遺症とは?
胃がんの手術とは、胃や胃の周辺の臓器などを傷つける行為に他ならないので、副作用などは十分に起こりえます。
例えば、胃を切除することで、食べ物が食べらなくなったり、嘔吐、発熱などの症状を訴える患者さんもいます。
「それでは、副作用や合併症を予防する方法はないのか?」と疑問に感じると思いますが、副作用や合併症ができるかは個人差があるし、実際に手術をやってみないと患者さんの体の中がよくわからないのです。
合併症のみられる割合は約20%~30%で、以下にその詳細を示します。合併症を起こすと、入院期間が長引くだけでなく、安静や絶食が必要になることや、ひとつの合併症からその他の合併症を引き起こすこともあります。
致命的となること(約0.5%~1%)や、合併症が原因となり再手術が必要となること(約 0.5%~2%程度)もあるため、合併症を起こさないよう細心の注意をしていますが、発生を完全に防ぐことは困難です。
例えば、私たちの体には、ケガをしたら自然とカサブタができて治してくれる「自己治癒力」があります。
胃がんの開腹手術後では、胃にこの自己治癒力が起こるわけですが、まれに「本来くっつかないはずの体の部分がくっついた」等の合併症が起こる可能性が十分にあるわけです。
その場合に、腹痛や腸閉塞などの症状が起こって、緊急手術をする場合もあります。
体の中に悪いものができた場合、薬などの内科的な治療で良くならない時は手術をして取り除きます。
手術によって傷ついた正常な組織同士を縫って閉じると、その組織はくっついて自然に治っていきます。これを「創傷治癒(そうしょうちゆ)」といい「癒着」の1つです。
しかし、治っていく過程で本当はくっついて欲しくない組織同士がくっつくことがあり、一般にはこれを「癒着」と呼んでいます。
引用:癒着のはてな 癒着とは
手術前、手術後に抗がん剤を使う理由とは?
患者さんによっては、手術前・後に抗がん剤を使う人もいるかもしれません。
では、なぜ抗がん剤を使うかと言うと、手術後の再発のリスクを防いだり、手術前に投与してガン細胞を小さくしておくことで、少しでも胃がんの手術しやすくするためです。
もちろん、抗がん剤にはガンに対する効果だけでなく副作用があるので、医師は使用量などの細心の注意を払って投与していきます。
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