胃がんの手術できない場合の3つの治療法を紹介していく
あなたは、医師から「胃がんの手術はできない」と言われて、なぜできないのか、ではどのような治療をしていけば良いのか、不安に感じていませんか?
そこで今回は、胃がんの手術ができない場合の3つに治療法を紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
なぜ、胃がんの手術ができないのか、理由を解説する
胃がんを完治するためには、ガン細胞が広がっている部分を手術で切除するのが最もオーソドックスな方法だと言えます。
しかし、以下の条件の場合には、胃がんの手術ができないことがあります。
- 他の臓器に転移している
- 第3群リンパ節まで転移している
第3群リンパ節とは、胃よりもかなり遠くにあるリンパ節のことです。
リンパ節は、血管と同様に体中に張り巡らされている管なので、第3群リンパ節に転移しているというのは、様々な臓器にがんが転移する恐れがあるのです。
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どうしても、胃がんの手術はできないのか?
家族の方としては、「絶対に治してほしい」と言う気持ちがあるために、少しの可能性にかけて手術をしてほしい、と言うのが本音かもしれません。
しかし、他の臓器やリンパ節等の広範囲に転移している場合の手術は、あまりにも危険なのです。
そもそも、手術で胃の一部分を切除するのは、本来お腹にナイフを刺すぐらい危険なものです。専門家が適切な知識・処理を行っているからこそ、手術はできるものなのです。
なので、胃や肝臓、リンパ節など何ヵ所も手術をする(ナイフを刺す)と言うのは、逆に患者さんの体が危険だ、と言うのは明白でしょう。
胃がんの手術ができない場合の治療法とは?
胃がんの手術ができない場合は、積極的な完治を目指す治療はしません。
このような場合の治療法では、以下の3つが考えられます。
- 化学療法
- 免疫療法
- 姑息治療
化学療法とは、抗がん剤を使った治療です。
抗がん剤と聞くと「副作用がつらそう」と言うイメージがありますが、人によっては副作用が小さい上に、ガンの進行を抑えることもできます。
抗がん剤と言っても、TS-1やシスプラチン等の様々な種類の薬があるので、以下の記事を参考にしてください。
参考:胃がん患者が抗がん剤を使う前に知っておきたい3つのこと
免疫療法は副作用がほとんどない治療
「副作用は絶対に嫌だ」と言う人は、免疫治療と言う選択もあります。
免疫治療とは、抗生物質は食べ物の力を使って、体が本来持っている免疫力を強くしてガンと闘っていく治療法です。
免疫細胞治療の最大の長所は、もともと患者さん自身の体内にある免疫細胞を治療に使うので、副作用が少ないということです。一部の患者さんに微熱や稀に軽度のアレルギー反応が見られるほかは、問題となる副作用の報告は今までにありません。
免疫細胞治療は、がん細胞が弱く少ないうちに行うことがより効果的であり、手術で腫瘍を切除した後の再発・転移予防に、その力を発揮しやすいと考えられます。
進行がんに対してもできるだけ早い段階で受けることで、治療を続けやすくなります。また、抗がん剤等、他の治療の効果を阻害することなく、むしろ効果が増すということも期待できます。
上の記事で書かれているように、免疫治療はがんが小さいほど、進行していないほど効果を発揮しやすい治療法です。
なぜなら、がんが進行していないほど胃の状態も良いので、その分だけ免疫力を上げやすいからです。
しかし、1つの可能性として知っておくことで、がん治療の選択肢は広がります。
姑息手術とは?
姑息(こそく)手術とは、積極的な手術を止めて、患者さんの身体的・精神的な負担を和らげる治療のことです。
例えば、胃がんが進行すると、胃の入り口が狭くなって食べ物が通らなくなったりして、吐き気や嘔吐、腹部の腫れなどの症状が出てきます。
このような患者さんの苦痛を感じさせる症状を改善させるのが、姑息手術です。
しかし、ステージ4の胃がんの場合には、できる姑息手術も限られており、適切な判断が求められます。
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