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胃がん

胃がんの手術後に起こるダンピング症候群の特徴とその対策を紹介する

2017/04/26

胃がんの手術後のダンピング症候群

あなたは、胃がんの手術をしてから、食後にめまいがしたり冷や汗をかいたりと、何かしらと食生活に不満を感じていませんか?

もしかしたら、それはダンピング症候群と言うものかもしれません。

ダンピング症候群は、すぐに命に関わる症状ではありませんが、より幸福な生活を送るためにもきちんと特徴と対策を知っておきたいところです。

そこで今回は、そんなダンピング症候群の特徴と対策を紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

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ダンピング症候群とは?

ダンピング症候群とは、胃がんの手術で胃を切除することで起こる症状で、胃の機能が低下することで「めまい、冷や汗、下痢」等を起こす症状のことです。

私たちの胃の役割には、

  • 食べたものを胃液に混ぜて消化しやすい状態にして、小腸に送り込む
  • 余分な食べ物を一時的に胃に貯め込む

と言う、「食べ物の門番」的な役割を果てしてくれています。

しかし、胃の手術で胃を切除するとこれらの機能が低下してしまい、食べ物が小腸に流れ込むようになってしまいます。

そのため、食事をした後に血糖値が急上昇と急降下を繰り返すようになり、上記したような「めまい、冷や汗、下痢」等の症状が表れるのです。

ダンピング症候群には2種類ある

ダンピング症候群は食事を取った後に起こる傾向がありますが、食事を取ってどのくらいで症状ができるかによって、種類が分けられます。

  • 早期ダンピング症候群・・食後30分以内に発生
  • 晩期ダンピング症候群・・食後2時間程度に発生

いきなり専門用語が出てきましたが、理屈は簡単なので、以下は分かりやすく説明していきます。

早期ダンピング症候群の特徴と対策

早期ダンピング症候群の特徴

早期ダンピング症候群は、食べ物が小腸に一気に流れ込むことで、小腸をコントロールする役割がある「消化管ホルモン」が大量に分泌されたり、栄養や水分を吸収する役割がある「腸管」に水分が移動したりすることで起こる症状です。

分かりやすく言えば、早期ダンピング症候群は、小腸が本来の仕事を果たせないような事態に直面したから起こる症状で、主に「冷や汗、頻脈(脈が速くなること)、だるさ」等が発生します。

早期ダンピング症候群の対策

早期ダンピング症候群の対策は、「食べ物を少しずつ、よく噛んでゆっくりと食べること」です。つまり、胃の消化する役割を口が補うようにすれば、症状も軽くなると言う考え方です。

目安としては、1口を20~30回噛んで食べること、1回の食事を20分程度かけることが良く言われます。

また、特別に医師の指示がなければ、食事は何を食べても構いません。

晩期ダンピング症候群の特徴と対策

晩期ダンピング症候群の特徴

晩期ダンピング症候群は、食べ物に含まれる糖分が胃で消化しきれずに、小腸で大量の糖分が吸収されることで起こる症状です。

私たちの体は、食べ物(特に炭水化物)を食べると「血糖値」が上がるようになっていますが、この血糖値を安定させるために「インスリン」と言う成分を分泌しています。

しかし、晩期ダンピング症候群になると、血糖値の上昇率も大きくなっているので、その分だけインスリンを分泌させて血糖値を下げようとします。

その結果、血糖値の激しい上下動に体が付いていけなくなり、「冷や汗、めまい、ふるえ、頭痛、脱力感」等の晩期ダンピング症候群の症状が発生します。

晩期ダンピング症候群の対策

晩期ダンピング症候群の対策としては、アメや甘いジュースを日頃から用意しておくことが、最も気軽にできる対策として挙げれます。

晩期ダンピング症候群は、血糖値の激しい上下動によっておこる症状なので、血糖値が下がるときにアメやジュースを取ることで、血糖値の低下を抑えるのが狙いです。

この方法は、医師の間でも広く認知されている立派な対策法です。

早期、晩期ダンピング症候群とも、食事はゆっくり、よくかんで食べ、腹八分目にする、症状が起きそうだと感じたらすぐにアメをなめることが、予防につながります。

引用:日本臨床外科学会

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