[2022年版]乳がんが脳転移した時の生存率・症状・治療法を分かりやすく解説
あなたは、「乳がんが脳転移したけど、この先どうなるか不安だ」と言う悩みを抱えていませんか?
そこで今回は、乳がんが脳転移した時の生存率や余命、症状、治療法について、分かりやすく解説していきます。
ぜひ、参考にしてください。
乳がんが脳転移した時の生存率・余命はどれくらい?
乳がんが脳転移した時の生存率は、どれだけガンの性質が悪いのか、病院や医師の実績などで多少違ってきますが、5年生存率は25%が目安となります。
なぜ、”5年”生存率が重要かと言うと、医師の間では、ガンが発症してから5年後も生存している時は、ガンが完治したorガンが抑えられていると考えられるからです。(他の目安に、10年生存率もあります)
実際に、「早期発見の生存率 | 乳がん検診 」の記事によると、乳がんが脳転移した時(ステージ4)した時の10年生存率は、25.49%となっていますね。(ステージとは、乳がんがどれくらい進行しているかを示したモノ)
引用:早期発見の生存率 | 乳がん検診 | 認定NPO法人 J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動
確かに、5年生存率が25%と言う数字は厳しいですが、完全に諦めるには早い数字でもあるので、信頼できる医師とベストな治療法を模索するのが重要になってきますね。
乳がんが脳転移したら、どんな症状が出るの?
乳がんが脳転移した時の主な症状には、「頭痛、吐き気、体の麻痺、けいれん、手や足が動かしにくい」などがあり、人によって症状の出やすさ、出るタイミングに個人差があります。
ただ、「手がけいれんしているから、乳がんが脳転移した!悪化した!」と言うわけではなく、単にストレスや生活習慣によって症状が出る場合もあるので一概には言えません。
どちらにせよ、自分の体に何かしらの不安がある場合は、すぐに医師に相談をすることが重要で、「この症状なら、この薬を飲めばOKよ」という場合もありますよ。
乳がんが脳転移した時の治療法は?
乳がんが脳転移した時は「放射線治療」を行い、主にがん細胞を小さくしたり、脳転移の症状を緩和する目的で行います。(なので、完治を目的としていません)
他にも、ガンが脳に1つしかない、ガンが手術しやすい場所にある等の条件が揃えば、外科手術で脳にあるがん細胞を取り除くこともあります。
「抗がん剤治療はしないの?」と疑問に感じるかもしれませんが、脳の血管の入り口には「ゴミや細菌をブロックする」と言う機能が備わっており、抗がん剤が脳まで届かないので抗がん剤治療は行いません。(補足:がん細胞は元々は体の細胞の一部なので、脳の血管に入り込める)
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乳がんが脳転移した時の放射線治療のやり方
「脳転移した時の放射線治療は、どんな風に行うの?」という話になりますが、基本的には以下の2つの内、どれか1つの方法を行います。
- 全脳照射(脳全体に放射線を浴びせる)
- 定位放射線照射(ガンがある部分だけ放射線を浴びせる)
基本的には「全脳照射」が行われることが多く、全脳照射を行えば、検査で確認できないほどの小さながん細胞も退治できますし、約7割の患者さんの症状が和らぐと言うデータもあります。
定位放射線照射は、あくまでもサブ治療法と言う位置づけで、「脳にある一部のがん細胞のせいで、症状が悪化している!」などの場合に、そのがん細胞を退治するために使われることが多いです。
全脳照射は2週間に渡って計10回行われるのが多く、医師の判断によっては、2週間に10回、20回などの違いはあります。
放射線治療の副作用には、「だるさ、食欲不振、頭痛」などが起こりますが、放射線治療を止めた時に副作用も収まるのが安心してください。
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