がんブック〜がんの専門ブログ

がんの情報を分かりやすく解説

がん 治療

がんの免疫治療の効果や費用などの情報4つ

がんの免疫療法の効果や費用

あなたは、「ガン治療の中に免疫療法っていうのがあるけど、本当にガン治療に役立つの?」と、疑問に感じていませんか?

そこで今回は、ガン治療で何かと注目されている「免疫療法」の効果や費用、なぜガン治療に役立つと言われているのかを分かりやすく解説していきます。

ぜひ、参考にしてください。

そもそも、がんの免疫治療とは何なのか?

そもそも、免疫療法とは何かというと、私たちの体に備わっている「免疫」の働きを活性化させることでガンに強い体づくりをしよう、と言う狙いがある治療法です。

じつは、ガンではない健康な体の人でも毎日5000個ほどのガン細胞が生まれている、と言われています。しかし、私たちがガンにならないで済むのは、免疫システムが働いてガンを削除してくれるからなのです。

実際に、ガンになった後でも免疫システムがしっかりと機能していれば、「手術や抗がん剤治療を受けていないのに自然と治った」と言う例も世界中で見受けられています。女優の樹木希林さんも、免疫のおかげでガンが自然消滅した1人ですね。

2013年に「全身ガン」であることを告白するも翌年みずから「治療終了」を宣言、「ガンの一部が消滅した」とも話していた女優の樹木希林(72)。先日、主演作品がカンヌ映画祭に出品されたのを機に、スポーツ紙のインタビューでは、「ずっと“死ぬ死ぬサギ”やってる」と、余裕のギャグまで飛ばしていた。実は樹木のように、末期のガン患者でもその後「自然に」治癒、元気で生活している人は、決して少なくないのだ。

引用:自然にガンが治った人はこんなにいた!「ガンと闘うには心も大事

どのように免疫療法を行っていくのか?

しかし、大半のガン患者さんは加齢による免疫力の低下などで、ガンが自然消滅することは滅多にありません。(自然消滅自体が、非常にまれなケースだからこそメディアで取り上げられている)

だから、薬やワクチンを使って医学的に免疫力を上げれば、ガン治療に役立つのではないかと言う発想が、免疫治療になりますね。

具体的に言えば、リンパ球(白血球)と呼ばれる、体の中に病原菌やウィルスが入り込んだ時に退治してくれる細胞を活性化させことに、免疫療法は重点を置いています。

リンパ球には大きく分けて「B細胞」「T細胞」「NK細胞」の3つに分かれていてそれぞれ役割が違うわけですが、特に、最後のガン細胞を攻撃する役割がある「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」を重点的に活性化していくのです。

他に免疫治療にはどんな効果・メリットがあるのか?

では、他に免疫療法にはどのような効果・メリットがあるかと言うと、「副作用がない」という事です。

例えば、ガン治療では外科手術や抗がん剤が主流で最も実例が多い治療法ですが、外科手術は胃や腸を切断する等をするのでどうしても後遺症・合併症からは逃れませんし、抗がん剤もガン細胞だけでなく健康な細胞も攻撃するので副作用が起きてしまいます。

しかし、免疫療法では、自分の体にある免疫細胞を活性化させるだけなので、副作用はなく精神的な苦痛は感じません。

免疫療法のデメリットとは?

手術や抗がん剤治療であれば保険適用の治療法なので、検診費・治療費・入院費などを含めて100万程度で済みます。

それでも十分高額な治療費ですが、免疫療法は保険適用外の治療法なので、費用は200~300万程度とさらに高い治療費が必要になってきます。

もちろん、分割払いやがん保険の適用で少しは負担は軽くなりますが、一般家庭ではきつい出費に変わりはありません。

-がん 治療

関連記事