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前立腺がん

前立腺がんの手術後に知っておきたい食事・運動法など3つ

前立腺がん 術後

あなたは、「前立腺がんの手術が終わったけど、再発しないようにこの先何をすれば良いのだろう?」と、悩んでいませんか?

そこで今回は、前立腺がんの手術後に知っておきたい食事や運動、飲酒などの4つのことについて、分かりやすく解説していきます。

ぜひ、参考にしてください。

前立腺がんの治療は手術後からが勝負

前立腺がんの手術を終えて「やっとこれで一安心できる」と思っているかもしれませんが、むしろ前立腺がんの治療は手術が終わってからが勝負なのです。

「きつこう会ヘルスケアシステム」さんのデータによると、前立腺がんで手術を終えた患者さんの傾向としては、手術後の日数が経過するにつれて生存率が低くなっていきますが、60カ月(5年)以降の生存率は、ほぼ横ばいになっていることが分かります。

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引用:泌尿器科のがん治療成績|多根総合病院

つまり、前立腺がんは術後5年目以降は、ほとんど再発の可能性がなく完治したも同然となるわけです。なので、前立腺がんの治療では、いかに5年の間再発を防ぐように工夫をするか、と言うのが大事になってきます。

では、具体的にどのような方法で再発を防げばよいかと言うと、以下の4つの事を実践します。

1、食生活を変える

毎日の食事が私たちの体を作ることから分かるように、食生活を変えることでガンの再発リスクは大きく変わってきます。例えば、西台クリニックの済陽高穂院長もガンと食事について以下の様に述べています。

アメリカでは、がんなどの現代病が増え続けて国家の財政を圧迫していることが1970年代から問題視されていました。それで当時のフォード大統領が、栄養問題特別委員会を設置し、国民の栄養と病気の関係を徹底的に調査させたんです。その結果、現代病は薬では治らない。がんを減らすには食事の内容を変えなくてはいけない、ということがわかった。それを受け、FDA(アメリカ食品医薬品局)や米国国立がん研究所が、健康のための数値目標を設定したり、がん予防に効果があると言われる食べ物の作用の研究を進めるようになりました。その国家プロジェクトの成果が実って、'92年以降、増え続けていたがんの死亡数が減少に転じたのです。

引用:研究 欧米ではどんどん減っているのに なぜ、日本人ばかりが「がん」で死ぬのか | 賢者の知恵 | 現代ビジネス

日本ではがん死亡率が増えているのに、欧米では年々ガン死亡者数は減少傾向にあります。これは最近の欧米での健康ブームによって、食生活が改善されたからだと言うのが専門家の見解になります。

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具体的にどのように食生活を変えるべきか?

まず言えることは、「肉やファーストフード等の高エネルギー・高脂肪の食事を控えること」です。適度に食べるのがベストで、全く食べない・食べ過ぎはガンのリスクを増大させます。

そして「野菜を意識して食べること」。特に、カボチャ・ニンジンなどの緑黄色野菜(色の濃い野菜)には、「抗酸化作用」と言ってガンを抑止する効果が期待できるのでオススメです。

緑黄色野菜の種類は、「緑黄色野菜 - Wikipedia」に詳しく載っているので参考にしましょう。

2、運動を定期的に行う

運動は病気に強い体力をつけるだけでなく、血行を改善して細胞を活性化させたり、ストレスを緩和する効果があります。

運動の頻度は1週間に3日以上(毎日がベスト)で、1日の合計の運動時間が30分を超えるようにします。なので、まとまった時間を取って30分行う必要はなく、「朝は10分、昼は20分」と言った感じで行ってもOKです。

運動には、ウォーキングなどの「有酸素運動」と筋トレなどの「無酸素運動」の2種類ありますが、ガン抑止により効果があるのは有酸素運動です。

3、飲酒をルールを守って適度に楽しむ

「飲酒はガンに繋がる」と言う悪いイメージがありますが、お酒が好きな人にとっては適度は飲酒はストレス解消になるので、飲んでも構いません。

ここで言う「適度」とは、

  • ビール・・中ビン1本
  • 日本酒・・1合
  • ワイン・・ワイングラス2杯
  • 焼酎・・コップ1/3を水割りして1杯

の量が目安となっており、1週間に2日以上はお酒を飲まないようにします。

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