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前立腺がん

前立腺 が んの生存率や芸能人の治療後の結果について紹介する

前立腺がん 生存率 データ

あなたは、「前立腺がんになったけど、あとどれくらい生きれるのか?完治はできるのか?」と漠然とした不安に襲われていませんか?

そこで今回は、前立腺がんの生存率のデータや見方、前立腺がんを経験した芸能人の治療後の様子などを紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

前立腺がんの生存率はどれくらいなのか?

前立腺がんになってしまった患者さんが一番知りたいことは、「あと自分は何年生きられるか」とか「自分のガンは完治できるか」と言うことではないでしょうか?

日本メジフィジックス株式会社」さんの記事に記載されているデータによると、前立腺がんの各ステージごとの生存率は、以下のようのなっています。

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偶発ガン(ステージ1、T1)の5年生存率は約90%、限局ガン(ステージ2、T2)は73%、局所浸潤ガン(ステージ3、T3)は50%、転移ガン(ステージ4、T4)が28%と、ガンの進行が進めば進むほど生存率も低くなっていく、という事が分かります。

また、参考までにアメリカの「ジョージワシントン大学病院」のデータでも、同じような傾向がみられます。

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引用:Prostate Cancer Statistics and Survival Rates | George Washington University Hospital(英語ページ)

難しい言葉がたくさん出てきましたが、専門用語を分かりやすく解説すると、

  • 限局ガン・・前立腺の中だけにガンがある状態
  • 局所浸潤ガン・・ガン細胞が前立腺から染み出てしまい、周辺にガンがばらまかれた状態
  • 転移ガン・・血液やリンパを通して、前立腺から遠くにある肝臓や胃に転移した状態

と言う意味です。

医師とガンの事で話す時に「5年生存率」と言う言葉が出てくると思います。なぜ、5年かと言うと、一般的に治療を行うことでガン細胞を取り除いた後に、5年間再発や転移がなければ完治したと判断できる年数が、5年だからです。

これらの生存率のデータは、「あなたは50%と確率で生き残れる」と言うのを占めているのではなく、様々な健康状態や性別、年齢の患者さんから取った平均を示したデータです。

なので、これからどのような病院で治療をしていくか、どれだけ楽しく人生を送れるかで、生存率なんていくらでも変わることは覚えておいてください。

芸能人で前立腺がんになった人の結果とは?

では、具体的にどのような芸能人の方が前立腺がんになって、その後どうなったのかを調べてみましょう。

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間寛平

2010年1月6日に、世界一周マラソンをしている最中に、前立腺がんが発覚しました。(61歳)

前立腺がんの有効な治療として、「放射線治療」があります。間さんは放射線治療の中でも「HDR療法」と呼ばれる、放射線を放出する物質(線源)を前立腺に入れてガン細胞を殺す方法で治療を行いました。

公表はされていませんが、間さんのガンは前立腺の中に留まっていたと想定できるので、ステージ1~2だと考えられます。2016年現在でも「再発した」との情報がないので、間さんの前立腺がんは完治したと考えられますね。

西川きよし

2016年1月17日に発覚。(69歳)

現在はまだ治療中ですが、早期の段階で前立腺がんは発見したので、完治する可能性は極めて高いと言えます。データとしての、早期ガン(ステージ1)の生存率は90%程度です。

西川さんは「ホルモン治療」を受けるとのこと。ホルモン治療とは、男性ホルモンを取り除くことで前立腺がんを退治しよう、と言う治療法のこと。

性欲がなくなる、子供が産めない、筋肉・体力が落ちる等のデメリットがありますが、完治を目指すのであれば確率の高い治療法だと言えます。

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