末期がんに対する抗がん剤の効果やデメリット、完治の可能性を紹介する
あなたは、「末期がんで抗がん剤を使うのは正しいのか?」と疑問に感じていませんか?
そこで今回は、末期がんに対する抗がん剤の効果やデメリット、完治の可能性を紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
末期がんで行う抗がん剤治療に効果やデメリットとは?
末期がんで抗がん剤治療を行うメリットとして挙げられるのは、「ガン細胞が小さくなることで延命に繋がる可能性がある」という事です。
そもそも、なぜガンになると死に至るかと言うと、理由は2つあります。
1つ目は、体が取るべき栄養素をガン細胞が奪ってしまい、体の免疫力がかなり低下して様々な重大な病気にかかるからです。そして2つ目は、ガン細胞が肥大化すると、肝臓や胃腸などの臓器の機能が低下してしまい、やはり免疫力が落ちてしまうからです。
つまり、ガンが進行するほど免疫力が落ちてしまうので、抗がん剤でガンを小さくして進行を食い止めることで、末期がん患者の延命を行うのが狙いです。
#
末期がんでの抗がん剤の使用はリスクがつきまとう
しかし、抗がん剤は良い事ばかりではなく、「ガン細胞だけ攻撃するのではなく、ガン周辺の健康な細胞までも攻撃してしまう」と言うデメリットがあります。
体の健康な部分まで攻撃してしまうので、副作用として「吐き気、だるさ、下痢」などの症状が出てしまうのです。副作用の大きさは個人差があり、少しだるくなるだけの患者さんもいれば、激しい吐き気や下痢に襲われる方もいます。
なので、「抗がん剤のおかげで延命できたし、体が楽になった」と言う患者さんもいれば、「抗がん剤のせいできつい思いをしながら、短命で終わった」と言う患者さんもいます。
それに、副作用が大きく起こるかどうかは、現在の医学では抗がん剤治療前の段階では判明できないので、実際に使ってみないと分からないのが現状です。
抗がん剤で末期がんは完治するのか?
抗がん剤で末期がんを完治するのは、非常に難しいと言えます。
なぜなら、抗がん剤でガン細胞を小さくしている最中もガン細胞が大きくなろうとしていますし、抗がん剤で健康な細胞も攻撃しているので、完治するまで細胞が抗がん剤に耐えてくれるのは非現実的だからです。
末期がん患者は絶対に抗がん剤を使う必要があるの?
「それだったら、抗がん剤は使いたくない」と言う人もいると思いますが、もちろん、抗がん剤を使わない治療を選択する、と言うのも十分考えられます。
在宅治療で「最期は家で、、」という事も可能
「どうせ死ぬんだったら、最期ぐらいは病院じゃなく家で」と言う人も多いと思いますが、医師の判断によっては可能です。
しかし、その時に問題になるのは
- 患者さんの看病を1日中家族が見れる状態にあるか?
- モルヒネ等の痛み止めを適切に使うことができるか?
- 万が一、ガンによる症状が出た時に対処できるか?(吐き気、下痢など)
と言った様々な問題があり、家族には大きな負担になる可能性も高くなります。
なので、もし在宅治療を選ぶ場合は、「医師の説明をしっかりと聞いて実行する」「医師や看護師の協力が十分にある」などが必要になってきます。
万が一、「在宅治療を受けたいけど、医師が許可してくれない」と言う場合には、他の医師に相談することも可能なので、様々な医師から情報を集めて、患者さんと家族が納得のいく治療法を行うのが大切になります。