がんブック〜がんの専門ブログ

がんの情報を分かりやすく解説

胃がん

[2022年版]ステージ4の末期胃がんの生存率や症状、治療方法を分かりやすく解説

ステージ4の胃がんの治療法

あなたは、ステージ4の末期胃がんと診断されて、この先どうすれば良いのか迷っていませんか?

そこで今回は、ステージ4の末期胃がんになったら知っておきたい生存率や症状、治療法などを紹介していきます。

ぜひ、今後の闘病生活に役立ててください。

ステージ4の末期胃がんの症状とは?

そもそも、ステージ4の末期胃がんとはどんな状態なのかと言うと、胃だけではなく、広い範囲でリンパ節や他の臓器にがんが転移している状態のことです。

また、末期胃がんになるとがん細胞がかなり大きくなっているので、他の臓器や器官を圧迫し始めたりするので、以下の症状を訴える人がハッキリと出てきます。

  • 胃の痛みが続く
  • 腹水や胸水がたまる
  • たんぱく質が不足し、浮腫や呼吸困難になる
  • 全身の栄養不足になり、かなりだるくなる

これらの症状は耐えられないほどの痛みを伴うことが多いので、この段階で病院に行って胃がんが判明する人も多いです。

ステージ4の胃がんの生存率は?

ステージ4の末期胃がんの生存率は、統計を取っている病院・医療団体によって多少の誤差はあるものの、平均して生存率は「7~9」と言った所になります。

例えば、「九州大学大学院消化器・総合外科(第二外科)」によると、ステージ4の胃がんの5年後の生存率は8.4%となっています。

igan4-seizon1

他にも、「胃がん 治療の選択:[がん情報サービス]」の記事によると、ステージ4の胃がんの生存率は7.3%となっていました。

ちなみに、がんにおける生存率とは、「手術・治療をした後に5年以上生きることができた確率」のことです。なぜ5年かと言うと、専門家の間では、「5年経っても再発しなければ一安心」と言う考えがあるからです。

この数字を見てあなたがどう思ったかは分かりませんが、これはあくまでも統計であって、末期胃がんで余命3か月と言われても何年も生き続けている人もいます。

末期胃がんにはどんな治療法をするのか

一言で「末期胃がん」と言っても、がんがどれぐらいの大きさなのか、どの臓器や器官に転移したのかによって治療法が違ってきます。

末期胃がんの治療法には、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

  • 開腹手術・・・胃の2/3以上、または全摘出をする
  • 抗がん剤治療・・・抗がん剤でがんを小さくする
  • 緩和治療・・がんの治療が望めないので、がんによる痛みを軽減させる

以下は、それぞれの治療法について見ていきましょう。

#

開腹手術

開腹手術とは、胃の2/3以上、または全摘出をする手術のこと。

ガン治療で「手術」と言えばガンの完治を目指して行うことが多いのですが、ステージ4の胃がんは他の臓器にもガンが転移しているので、手術によっての完治は難しいです。

なので、ステージ4で開腹手術をする場合は、胃がんによる痛みを抑える目的で行う、と言う場合が圧倒的に多いです。

詳しくは、「胃がんで開腹手術をする時に知っておきたい4つのこと」の記事を参考にしてください。

抗がん剤治療

一昔前までは「ステージ4の胃がんに抗がん剤は効かない」と言われていましたが、『TS-1』と言う口から飲む抗がん剤が開発されて以来、胃がんに成果を上げています。

参考記事:再発胃がんのTS-1隔日療法 副作用は少なく延命効果を上げる | がんサポート

しかし、「抗がん剤を飲んだから必ずガンが治る」と言うわけではなく、現段階では、抗がん剤(TS-1)を飲んでも「延命効果」があるだけで、完治できる可能性は低いのが現状です。

それに、胃がんで使える抗がん剤にはTS-1以外にも「シスプラチン」や新薬「ラムシルバム」などがあるので、担当医や家族などと相談して、どの抗癌剤を使うかを決めるのが良いです。

参考記事:胃がん患者が抗がん剤を使う前に知っておきたい3つのこと

-胃がん

関連記事