肺がんの末期治療で知っておきたい3つのこと
あなたは、末期(ステージ4)の肺がんだと診断されて、この先どうすれば良いのか分からなくなっているのではないでしょうか?
しかし、落ち込んでばかりもいられません。なぜなら、今後どのような治療を行うのがベストなのか、どれくらいの確率で助かるのかを知っておくことで、治療効果や生活の質が大きく違ってくるからです。
そこで今回は、肺がんの末期治療で知っておきたいことを3つ紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
末期の肺がんで最善な治療法とはどれなのか?
末期の肺がんでは、ガン細胞が大きくなったり他の臓器に転移したりしているので、治療法も限られてきます。
例えば、ガンの治療で最も効果があるのは「外科手術」ですが、外科手術は「肺だけにガン細胞がある」などのある部分だけにガンがある場合に有効な治療法なので、全身にガンが広がった末期肺がんでは効果が期待できないのです。
なので、末期肺がんで有効だとされている治療法は、以下の2つとされています。
- 化学療法(抗がん剤治療)
- 緩和ケア
以下は、それぞれの治療法を詳しく見ていきましょう。
末期肺がんの抗がん剤治療の効果や副作用
末期肺がんの抗がん剤治療では、「イレッサ、タルセバ、リツキサン、グリベック」などの「分子標的薬」と呼ばれる種類の抗がん剤を使って治療をしていきます。
抗がん剤治療は、毎日点滴をするわけではなく、「1週間点滴をして、2週間休む」を1セット(クール)として、それを4回ほど繰り返します。なので、患者さんが望めば、普段は自宅で暮らして抗がん剤をする時だけ病院に行く、と言う生活を送ることも可能です。
しかし、全ての患者さんがそのような生活を送れるわけではなく、中にはガンの症状が悪化したり、抗がん剤の副作用がひどく怒る場合もあります。
抗がん剤の副作用は、薬の投与を開始して2週間以内が最も大きく現れて、その後2週間で徐々に大人しくなる傾向があります。主な副作用には、「下痢、嘔吐、食欲不振、だるさ、手足のしびれ」などが挙げられて、これらの症状を抑えるために制吐剤などの薬を使ったり、抗がん剤の量を減らすことが考えれます。
末期肺がんのモルヒネを使った緩和ケア治療
末期肺がんの治療法では抗がん剤治療が主流ですが、完治するのは難しく延命目的で使われることが多いのが現状です。
それに、延命治療を行っても副作用で苦しみながら死んでしまう人もいるので、「助かる見込みが少ないのなら、延命しないで残りの人生を思いっきり楽しみたい」と言うことで、緩和ケア治療を選択する人もいます。
緩和ケアとは、積極的にガンを治すことをしないで、ガンによる精神的・肉体的な痛みを軽減することで生活の質を上げるのを目的とした治療法です。
主に「モルヒネ」と呼ばれる、痛みを感じる神経を制御する麻酔を使って治療を行い、患者さんの中には日々の暮らしが楽しく感じて生きる希望が湧き、逆に延命効果に繋がる人もいます。
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