ステージ3のs字結腸がんの生存率や治療法、抗がん剤について分かりやすく解説していく
あなたは、病院に行ってステージ3のS字結腸がんと診断されてから、「この先どうすれば良いのだろうか?」と不安になっていませんか?
そこで今回は、ステージ3のS字結腸がんの生存率や治療法、抗がん剤の使用について、医学に詳しくない人でも分かりやすく解説していきます。
ぜひ、参考にしてください。
S字結腸がんの生存率・余命とは?
S字結腸がんにかかって一番気になるのは、「生存率はどれくらいか、あとどれくらい自分は生きられるか?」と言うことだと思います。
「大腸がんの手術成績:がんナビ」の記事で紹介されているデータによると、ステージ3のS字結腸がんの生存率は、ステージ3aは71.4%、ステージ3bは56%と言う数字が出ています。
患者さんの中には「がん=死」と言うイメージが強く残っている人もいて、ガンと診断されただけで生きる希望がなくなる人もいますが、それは大きな間違いで、ステージ3だとむしろ治せる可能性の方が高いのです。
なので、「自分はあとどれくらい生きれるか?」などネガティブな考えを捨てて、今すぐにでも自分にとって最善の治療法を考ええるべきなのです。
S字結腸がんでベストな治療法とはどんなものなのか
S字結腸がんに限らずガン全般に言えることですが、現在医師の中で最も有効な治療法と言われるのが「外科手術」です。外科手術をすれば、医師が直接患者のガンの状態を把握できるし、直接ガンを取り除くことができるからです。
S字結腸がんの手術では、手術前に全身麻酔をした後にメスで開腹をします。開腹をする部分は、へそ~股間の部分までの15センチ程度が一般的です。全身麻酔をすると「いつのまにか寝てた」と言う状態になるので、手術による痛みは全く感じません。
ステージ3の場合は、ガン細胞がある結腸とその周りのリンパ節を切除することになります。
リンパ節とは、体内にウイルスや細菌が侵入した時に退治する役割を持つもので、血管のように全身に張り巡らされています。そのため、もしリンパ節にガンが転移すると全身に転移をしてしまうので、やや深めにリンパ節を切除する場合もあります。
手術をする場合は、手術自体は順調にいけば2~3時間で終わりますが、準備や手術後の体の様子を見る必要があるため、1週間の入院期間を設けるのが一般的です。
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S字結腸がんの手術による後遺症の心配はないのか
「S字結腸がんの手術をすると、後遺症がありそうで怖い」と言う人がいますが、そんなに心配する必要はありません。なぜなら、S字結腸と言う部分自体が、体の他の部分に比べてそこまで重要ではないからです。
引用:前田病院 ・大腸・肛門科
上図を見れば分かるように、大腸には「~結腸」と呼ばれる部分がS字結腸だけでなく、上行結腸や下行結腸など他にもあります。これらは基本的に「便を肛門に運ぶ」と言う同じ働きをする部分なので、たとえS字結腸がなくなったとしても大した影響は受けないのです。
もちろん、一時的な体重減少・食欲不振などの症状が現れることはありますが、少しずつリハビリを続けていく内に体が慣れ始めて、徐々に元の体の状態に戻っていきます。
ステージ3のS字結腸がんの治療で抗がん剤は使うべきか?
おそらく外科手術を受ける人でも、医師に「手術前or後に抗がん剤を使うよ」と言われた人も多いと思います。
抗がん剤には、「治療・延命・補助」の3つの使い方があって、ステージ3のガンの場合は主に「補助」の目的で使用することが多いです。
例えば、手術で大きなガン細胞の塊は取り除けても、周りの目に見えない極小のガン細胞を取り除くことはできません。しかし、これらの極小のガン細胞を放っておくと、徐々に成長していき、やがて他のガンとして発症するケースが考えられます。
つまり、抗がん剤を使う目的は、手術では取り除けない可能性のあるガン細胞を退治することで、より治療の成功率を上げようと言う狙いがあります。
なので、「副作用が怖い」と言うのであれば、医師に相談することで副作用が出にくい抗がん剤(TS-1等の飲み薬)を使ってくれたり、医師によっては「だるい時は飲まなくて良い」とゆるーい治療法にしてくれる人もいます。
-大腸がん