肝臓がんで起こる足のむくみ(浮腫)の原因や余命・解消法を紹介していく
あなたは、肝臓がんが悪化し始めてから「足のむくみが出てきたけど、大丈夫かな?」と不安に感じていませんか?
そこで今回は、肝臓がんによる足のむくみの原因や余命、自分や家族ができる解消法などを紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
なぜ、足のむくみができてしまうのか?
なぜ、肝臓がんになると足のむくみが起きてしまうかと言うと、血液の水分が血管から染み出るようになり、血管の外にどんどん水が溜まるようになります。
肝臓は生命を維持するために不可欠な臓器で、主に
- エネルギーや栄養素を貯める
- 血液のタンパク質を作る
などの役割を担っています。
しかし、肝臓がんになると肝臓の機能が低下するので、血液中のたんぱく質の濃度が低下していきます。
その結果、血液の水分濃度が高くなるので、水分が血管から染み出て、足に水が溜まっていくのです。
その結果、足のむくみ(浮腫)や腹水(お腹が膨らむ)、胸水(胸が膨らむ)などの症状が起きる、とされています。
肝臓がんによる足のむくみが起きた時の余命は?
足のむくみが起こった段階では、肝臓がんはかなり進行していることが多いです。
ステージ4の患者さんが足のむくみを起こしやすく、まれにステージ3の患者さんもむくみます。
下図を見ると分かるように、ステージ4の肝臓がんの場合は、5年生存率が9.1%と言うデータがあります。
ただし、これはあくまでも統計的なデータの余命なので、「あとどれくらい生きられるのか?」と言うのは、年齢や体力、ガンの状態などの影響で個人差があります。
肝臓がんの足のむくみの解消法とは?
担当医に「足のむくみを治したい」と伝えると、足のむくみを一時的に軽くする治療をしてくれることもあります。
しかし、医師によっては、「足のむくみよりも、ガン細胞を抑えるのが重要だ」と考えて、治療をしない場合もあります。
つまり、自分の力で足のむくみを軽減する必要があるのです。
自分の力で足のむくみを治す方法には、「リンパ節のマッサージ」が挙げられます。
要は、足の中に溜まっているゴミや老廃物を流すことで、足のむくみを解消させよう、と言うことです。
方法は、以下の通りです。
- タオル等で足を温める
- 足のつま先からかかとに向けて、足の裏を手で強く押す
- かかとから膝までを手で強く押す
- 膝からモモの付け根まで強く押す
以下の動画に詳しいやり方が紹介されているので、こちらを見たほうが早いです。
イメージとしては、「足に溜まっている老廃物や水を、つま先からモモまで手で運んでいく感じ」になりますね。
-肝臓がん