大腸がんの血液検査でわかることや見るべき項目や数値を紹介する
あなたは、「大腸がんになっているか確かめるために、血液検査を受けてみようかな?」と、思っているのではないでしょうか?
そこで今回は、そんな人のために大腸がんの血液検査で分かることや、血液検査で見るべき項目や数値を紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
大腸がんの血液検査で分かること
結論から言うと、現在の医学の技術では、血液検査で大腸がんがあるかどうかまでは分かりません。
じつは、私たちの体はガンを発症すると、血液の中のある成分の濃度が上がるようになっています。ちなみに、この”ある成分”のことを、専門的には「腫瘍(しゅよう)マーカー」と呼んでいます。
つまり、血液検査を行うことで自分の血液にはどんな成分が入っているのかが分かるので、この腫瘍マーカーの数値によって、がんがあるかないかが分かる、と言うのが主な理屈です。
しかし、大腸がんの腫瘍マーカーである「CEA」と言う成分は、ある程度大腸がんが進行してから、はじめて数値が上がるものです。つまり、早期発見には向いていないのです。
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血液検査は他の検査と同時に行うことが多い
なので、大腸がんの検査で「血液検査」を行うのは、あくまでも補助的な検査であって、主な大腸がんの検査は「検便」や「レントゲン検査」、「内視鏡検査(カメラ)」です。
参考:大腸がんの内視鏡検査を受ける前に知っておきたい4つのこと
検便は、難しい言葉で「便潜血反応検査」と言うもので、便通に異常はないか、便に血が混じっていないか等を調べて、大腸がんの有無を検査していくものです。
もちろん、血液検査が全く無意味と言うわけではありません。血液検査を行うことで、もし、大腸がんが進行していた場合、「この先どのような治療をしていけば良いのか」「どれくらいガンが進行しているのか」の目安になるからです。
血液検査の腫瘍マーカーの項目や数値、異常値は?
血液検査では、先ほど紹介した「CEA」と「CA19-9」と言う腫瘍マーカーの調べることで、大腸がんの状態を調べていきます。(主に、CEAが検査で重要視されます)
CEAの正常値は5で、5よりも上の数値が出ると異常値となります。また、CA19-9は、37が正常値でそれより上が異常値です。
ただし、元々からCEAやCA19-9が正常値よりも高い体質の人はいますので、異常値になったから必ず大腸がんと言うわけではありません。
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