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大腸がん

大腸がんの手術後に起こる便秘などの後遺症の対処法を紹介する

あなたは大腸がんの手術後に、便秘が酷くなったり、おならの臭いが強烈になったりして悩んでいませんか?

そこで今回は、大腸がんの手術後の後遺症として起こる、便に関する症状の原因や治し方・対策法を紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

なぜ大腸がんの手術後に後遺症が起こるのか?

もし、あなたが大腸がんの手術をした場合には、下痢や便秘、おならが異常に臭い、便失禁などの症状を起こしても、何の不思議でもありません。

なぜなら、大腸には便を一時的に貯めると言う大事な役割があるので、もし、手術で大腸を切断してしまうと、便を貯める機能が失われたり、大腸そのもの働きが弱くなって便秘になる可能性が高くなるからです。

大腸がんの手術後の後遺症は、特に直腸がんの患者さんに多いと言われています。

どのくらいの期間で症状が治るのか?

しかし、これらの症状は1年ほどかけて、腸の働きの回復に伴って改善されることが多いです。

もちろん、何年で後遺症が改善されるかは、年齢・腸の状態などによって変わってきますが、タレントの鳥越俊太郎さんは、「少しずつ後遺症が改善されていった」と述べています。

したがって、1日に10回ぐらいトイレへ行く。テレビの番組中も、ちょっとVTRが流れている間に走っていってトイレへ行くということは何遍もありました。

そういう煩わしさはあったんですけれども、一年一年たつごとに便の回数が少なくなってきました。今も一応マグラックスは飲んではいます。がんになる前は、私は軟便、下痢、そして便秘を繰り返すことが多かったんですが、今は毎日、固形のころっとした、ソーセージのもうちょっと大きいくらいの便が必ず出ます。

引用:鳥越俊太郎さんの体験記 (1) 「手術後1か月でテレビに復帰」 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

ただ、大腸を切除した部分によっては、健康な時の状態まで改善しないケースもありますが、なるべく早く環境に慣れていき、生活を楽しむことが重要です。

大腸がんの後遺症の対策は食生活の見直しから始めよう

後遺症を少しでも軽くするためには、食生活の見直しがベストです。

なぜなら、食生活を見直すことで大腸の負担を減らして、働きの弱くなった大腸でも十分に食べ物を処理できるようにすれば良いからです。

そこで、後遺症を少しでも軽減させるために、以下の2つの食生活の改善法を試してみましょう。

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1日3食を決められた時間に食べる

1日3食を決められた時間に食べることは、後遺症の症状を軽減することに繋がります。

例えば、仕事の時でも、「朝は毎日この仕事をやって、昼はこれをやって、、」と言う風に、ある程度ルーティンを決めて取りかかった方が、スムーズに仕事をできますよね。

大腸も同じで、毎日決められた時間に食べ物が来てくれた方がスムーズに処理できるので、後遺症の症状を起こしにくくなるのです。

また、1日に3食の食事で下痢をしてしまう人は、1食分の食事量を大腸が処理しきれていない可能性があるので、1食分を何回かに分けて食べるのも効果的です。

刺激の強い食べ物を避ける

肉などの動物性脂肪や揚げ物などの志望の多い食べ物などの、消化しにくい食べ物は控えめに食べましょう。(全く食べないとなるとストレスが溜まるので、たまにならOKです)

他にも、お酒やワイン等のアルコール類や、コーヒーや緑茶などのカフェインが多い飲み物も、大腸に負担になるので控えるようにします。

また、「ノンアルコールビールはOKなの?」と思うかもしれませんが、炭酸が入っていない飲み物であれば良いです。なので、コーラとかもダメです。

「逆にどんな食べ物が良いのか?」と言うと、「ヨーグルトやバナナ、皮なし鶏肉」などが、担当医にもオススメされると思います。

大腸がんの手術後のおすすめの食品、気を付けるべき食品は、「「臨床栄養」臨時増刊号第117巻4号 がんの栄養管理UPDATE 大腸術後の栄養サポートと指導の現状」の記事で詳しく紹介されているので、目を通しておくと良いでしょう。

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