ステージ2の大腸がんの症状や治療法、生存率を紹介していく
あなたは、ステージ2の大腸がんと診断されて、「自分はこの先どうなるのだろうか?」と不安に感じていませんか?
そこで今回は、ステージ2の大腸がんの症状や治療法、生存率について、医療に詳しくない人でも分かりやすく解説していきます。
ぜひ、参考にしてください。
ステージ2の大腸がんはどんな状態なのか?
ステージ2の大腸がんとは、ガン細胞が大腸の「固有筋層」まで侵入している状態のがんの事を言います。
固有筋層とは、下の図を見れば分かるように、大腸の少し外側の部分です。
引用:http://ganportal.jp/gan/gallbladder/stage
ガンがやや進行している状態と言えますが、ステージ2の段階では、他の臓器などに転移していないので、積極的に手術で完治を目指すことになります。
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ステージ2の大腸がんの自覚症状とは?
大腸がんの自覚症状には、
- 便秘
- 下痢
- 血便
- 残便感がある
- 貧血
などが挙げられます。これらの症状は、がん腫瘍(かたまり)が腸にできることによって、腸の通り道が狭くなったり、出血することで起こるとされてます。
しかし、大腸自体が、腸の通り道が狭くなったり等の少々の不都合が生じても、普通に働くようにある程度丈夫にできているので、自覚症状に気づきにくい場合が多いです。
それに、便秘や残便感などは、がん以外の他の病気でもあり得るし、あまり気にしない場合が多いので、ガンの自覚症状として見過ごされがちな面もあります。
ステージ2の大腸がんの生存率、余命とは?
「星ヶ丘医療センター」さんのデータによると、ステージ2の大腸がんの生存率は、82.5%となっています。
引用:大腸がんの解説 | 星ヶ丘医療センター | 地域医療機能推進機構
どの病院、医師に治療を依頼するかで多少の数字の変動はありますが、大体80~85%の生存率だと言えるでしょう。
ステージ2の大腸がんの治療法は?
ステージ2の大腸がんは、他の臓器やリンパ管にがんが転移しておらず、ガン細胞も手に負えないほどの大きさではないので、外科手術によって積極的に完治を目指していきます。
外科手術では、ガン細胞がある腸の部分と、その周辺のリンパ節を切除します。
リンパ節とは、血管と同じように全身にある管のようなもので、免疫細胞を運ぶ役割を果たしているものです。
もし、このリンパ節にがんが転移した場合、全身にガン細胞が行き渡る危険があるので、大事を取ってリンパ節も切除することになります。
補助的な使い方で抗がん剤を使う場合もある
医師の判断によっては、外科手術の後に抗がん剤を使う場合があります。
外科手術と言っても、医師も神ではないので、100%患者さんの体を把握して手術を行えるとは限りません。なので、「手術でがんを取り除いたと思ったら、少しだけガン細胞が残っていた」と言う事態も考えられます。
外科手術後の抗がん剤には、万が一ガン細胞が残っている事態を想定して、念には念を入れて使う、と言う意味合いが強くあります。
なので、手術をした後に抗がん剤を使うことに対して、「ガンがかなり悪化したのではないか?」と必要以上に心配する必要はありません。
-大腸がん