肺がんの放射線治療の副作用や効果、余命を紹介していく
あなたは、肺がんになって「放射線治療を受ける」と決まった時に、「本当に放射線なんか大丈夫なのか?」と不安に感じていませんか?
そこで今回は、肺がんの放射線治療の効果や余命、副作用について、分かりやすく解説していきます。
ぜひ、参考にしてください。
肺がんで放射線治療をする効果やメリットとは?
放射線と聞くと「原爆」などの悪いイメージを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、肺がんの放射線治療は、決して体に有害なものではありません。
それよりも、放射線治療は、以下の4つの効果・メリットがある優れた治療法なのです。
- 臓器を切除しなくて良いので、患者の負担が小さい
- 他の治療法と併用できる
- 副作用が小さい
- 外来治療ができる
肺がんを根治するためには、外科手術が主に行われていますが、患者さんによっては、長年の喫煙や高齢などが原因で肺の呼吸機能が低下していて、手術が危険な場合があります。
しかし、放射線治療は外来治療ができるぐらい患者さんの負担が少なく、副作用も外科手術ほど見られないので、誰でも受けられる治療法として認知されています。
病気が肺にとどまっていて、リンパ節に転移がない場合は手術が標準治療です。ただし、その中には高齢の方や他に持病があって手術がむずかしい患者さんがいらっしゃいます。
放射線治療技術の進歩に伴い、最近ではそのような患者さんを対象に狭い範囲に強い放射線治療を行うことで、従来の方法よりも良好な局所制御成績が報告されています(SBRT: Stereotactic Body Radiation Therapy定位放射線治療、定位照射とよばれます)。
放射線治療の副作用はどのくらいあるのか?
放射線治療は、放射線の熱を利用してガン細胞を退治する治療法です。
しかし、ガン細胞だけに熱を浴びせれば良いのですが、ガン細胞の周辺にある健康な細胞も一緒に放射線をかけてしまうことが、しばしばあります。
私たちの体は細胞でできているわけなので、その細胞を傷つけることは、「体のだるさ、吐き気、めまい」などの副作用が引き起こす原因となるのです。
ただし、最近では、ガン細胞だけに放射線を当てるように、何回も検査をして、ガン細胞の正確な位置を把握したり、治療器具の改良などによって、どんどん放射線治療がやりやすくなっっています。
放射線治療の生存率、余命は?
肺がんは、ガンの大きさやどのくらいまで進行しているのかによって、「ステージ」と言うものに区別されています。(ステージは、1~4までで、1が早期、4が末期)
基本的には、肺がんの治療は、ステージ1・2の場合は外科手術、ステージ3・4の場合は放射線手術or抗がん剤治療を行うことになっているので、おそらく、あなたの肺がんはステージ3or4になるかと思います。
参考記事:ステージ3の肺がんの余命や手術・治療法を紹介していく
参考記事:ステージ4の肺がんの手術・治療法や症状、余命を分かりやすく解説する
「再発肺がん末期を6ヶ月で改善した「APT分子免疫治療」の記事によると、ステージ3の生存率は21%、ステージ4の生存率は4.8%と言う数字が出ています。
どの病院・医師に診てもらうかによって多少の数字の変動はありますが、概ねこのような結果になります。
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