ステージ3の肝臓がんの余命・生存率や治療法を紹介していく
あなたは、ステージ3の肝臓がんと宣告されて、この先何をすべきか迷っていませんか?
そこで今回は、ステージ3の肝臓がんの余命・生存率や治療法を紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
ステージ3の肝臓がんの状態とは?
そもそも、ステージ3と言うのは、肝臓がんがどのような状態になっているのでしょうか?
「肝臓がんの治療方針(日本大学医学部高山忠利先生)|肝臓がんの治療法を選ぶ前に-QLifeがん」の記事によると、肝臓がんのステージ分類は以下の画像のようになる、とされています。
専門用語があって読みにくいですが、ポイントは
- がんの大きさが2㎝以上
- がん細胞が複数ある
- 脈管(血管など)にがん細胞が侵入している
この3つの内、どれか2つを満たしている場合は「ステージ3の肝臓がん」と診断されることになります。
ステージ3の肝臓がんの余命・生存率は?
「肝胆膵 肝臓癌 | 大阪大学大学院医学系研究科 外科系臨床医学専攻」の記事によると、ステージ3の肝臓がんでは、5年生存率が40~50%で、10年生存率が約20%と言うデータが残っています。
もちろん、これはあくまでも様々な年齢、体力の患者さんを含んだデータなので、あなたの肝臓がんにも当てはまることではありません。
どの医師に治療してもらうか、自分のがんの状態、今後の生活や精神的な部分などによって結果が違ってくるので、。
ステージ3の肝臓がんの治療法・手術法とは?
ステージ3の肝臓がんの治療法は、一概に「この治療法をやる」と判断できません。なぜならば、患者さんのがんの状態や年齢、体力によって、最適な治療法が異なるからです。
それに、肝臓がんを患っている人は同時に肝硬変や肝炎の症状もある疑いが高く、肝臓の機能が低下している傾向が強いです。
なので、患者さんの中には「肝臓が弱っていたから、手術を断念した」と言う人もいます。
ステージ3の肝臓がんでどのような治療法を行うかは、おおよその目安になりますが、以下のようになります。
- ガン細胞が3個以下・・肝臓の切除
- ガン細胞が4個以上・・肝動脈塞栓療法
以下は、それぞれの治療法を詳しく見ていきます。
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肝臓の切除
肝臓にガン細胞が3個以下で、1個のがん細胞の大きさが3㎝以下の場合は、肝臓の切除で積極的に完治を目指していきます。
基本的には、全てのがん細胞の取り除くように手術を行いますが、肝臓の機能が低下していて患者の負担が大きい場合は、手術後に予想できない合併症が起こるリスクがあります。
もし、このようなリスクがある場合は、大きいがん細胞だけを取り除いて、他のがん細胞はラジオ波治療(放射線治療)などで除去することもあります。
肝動脈塞栓療法
肝動脈塞栓療法とは、肝臓の近くにある血管をふさいで、ガン細胞に栄養が行き届かないようにして、がんを餓死させる治療法です。
しかし、この治療法単独だと再発率も高く、完治を目指す場合は、基本的には肝動脈塞栓療法でがんを弱らせた後に、他の治療を行うことになるでしょう。
-肝臓がん