ステージ2の肝臓がんの生存率・余命や治療法を紹介する
あなたは、ステージ2の肝臓がんになって、この先どうなるのか不安に感じていませんか?
そこで今回は、ステージ2の肝臓がんの生存率・余命や受けるであろう治療法を紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
ステージ2の肝臓がんとはどんな状態なのか?
そもそも、ステージ2の肝臓がんとは、ガン細胞がどのような状態のことを言うのでしょうか?
ステージ2の肝臓がんとは、以下の3つの内、いずれか1つでも当てはまるがんのことを言います。
- 1つのガンの大きさが2㎝以下だけど、血管にガン細胞が侵入している。
- 1つのがんの大きさが2㎝以上。
- いくつものがん細胞が肝臓内で発見できる。
がんの転移は、血管やリンパ管からがん細胞が他の臓器に流れるか、ガン細胞が大きくなって肝臓から染み出るかの、どちらか2つのことが原因で起きます。
つまり、ステージ2の肝臓がんとは、「まだまだ他の臓器に転移していないけど、もう少しで転移しそうな微妙なライン」のがんだと言えます。
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ステージ2の肝臓がんの自覚症状とは?
肝臓がんは他のがんに比べて自覚症状が起きにくいガンですが、ステージ2に入ると少しずつ体の異変が起きてきます。
例えば、「食欲が減る、全身がだるく感じる、貧血、吐血、下血」などの症状が出る人もいるので、もし、この症状が出たら病院で検査したほうが良いです。
ステージ2の肝臓がんの生存率・余命とは?
ステージ2の肝臓がんの生存率は、どの病院で治療をするのか、どの医師に診てもらうのかで違ってきますが、大体の生存率は「40~50%」と言うデータがあります。
例えば、「大阪大学大学院医学系研究科 外科系臨床医学専攻」のデータによると、ステージ2の肝臓がんで手術をした人は、5年の間で60%、10年で40%の人が生存している、と言うデータがあります。
また、「 健康新聞デジタルニュース」によると、ステージ2の生存率は概ね「33.1%」だというデータが示されています。
ちなみに、がんの生存率とは、「手術を受けて5年生存した確率」のことを指します。
なぜ5年かと言うと、医師の間では「治療をして5年の間再発しなければ、そのがんは完治した」と考えられているからです。
また、これらの生存率・余命はあくまでもデータであって、あなたの生存率を示しているものではありません。
つまり、今後どのような治療、生活をするかで生存率は大きく変わってきます。
ステージ2の肝臓がんの治療法とは?
ステージ2の肝臓がんは、どのように治療をするかと言うと、基本的には「肝臓の切除」で積極的に完治を目指すことになります。
下の表は、肝臓がんのどのような状態の時にどの治療を受けるかをまとめた表ですが、ステージ2の肝臓がんは、がんの腫瘍数が1つ、ガンの大きさも2㎝以下の状態なので、「肝切除」を行うことになります。(医師と相談すると良いでしょう)
引用:肝細胞がんの冊子
また、肝臓がんを患う人は、肝臓がんになる前に肝炎や肝硬変にかかっている場合がほとんどなので、肝臓の機能もかなり低下しています。
なので、医師は手術前に「どれぐらいまで肝臓を切除しても良いのか」を把握するために、手術前に血液検査やCT検査などの入念な準備を行います。
手術後は、肝臓の機能がさらに低下していることが予想されるので、患者さんによっては集中治療室に入ったり等の入院生活を2週間ほど行います。
手術から5日ほどは、抗生物質やステロイドホルモンと言った薬を投与されて、体の安全を確保します。
また、近年は麻酔技術や鎮痛剤が進歩しているので、3日ほどで手術後の痛みはかなり和らげることができます。
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