食道がんの手術後におすすめの食べ物や食事のやり方3選
あなたは、「食道がんの手術をした後は、食べ物を食べるのが本当につらい・・・」と言う悩みを抱えていませんか?
確かに、手術をするだめでも大変だったのに、せっかく手術が終わった後でも日常生活が送りにくいのは、結構ストレスになりますよね。
そこで今回は、食道がんの手術後の食事について、おすすめの食品や食べ方などを分かりやすく紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
なんで食道がんの手術後は食事がつらくなるのか?
そもそも、なんで食道がんの手術後の食事は、こんなにつらいのでしょうか?
結論から言うと、胃の「食べ物を消化する能力」が100%フルパワーで使えなくなるからです。
健康な人の場合は、下の図1の様に食べ物が食道を通って胃に運ばれた後は、時間をかけて食べ物を消化・吸収してくれます。
なので、よほど変なものを食べたり、食べ過ぎや飲み過ぎをしない限りは体に異変は起こりません。
しかし、食道がんの手術を受けた人は食道を切断しているので、下の図2のように、胃の一部を伸ばして食道の代わりにする必要があります。
図2のように胃を伸ばすと、胃の食べ物を消化する場所が狭くなるので、十分に食べ物が消化しきれずに血圧が急激に変化する「ダンピング症候群」が起こり、頭痛や目まい等の症状が出ます。
食道がんの手術後におすすめの食品とは?
「じゃあ、手術後には何を食べれば良いの?」と言う話になりますが、おすすめの食品は以下の通りです。
- バナナ
- 納豆
- オクラ
- 刺身
- うどん
- ゼリー
- うどん
要は、しっとりとした食感や粘り気のあるもの、喉を通りやすい食べ物を食べると、飲み込みやすくて胃も消化をしやすいのでオススメです。
もっと言えば、風邪などの病気で食欲がない時に食べる食品、と考えれば分かりやすいですね。
逆に、固くて飲み込みにくい食べ物は、胃の負担になりやすいので避けるのが賢明です。
例えば、「アワビ、イカ、タコ、ジンギスカン」などが挙げられます。
野菜や肉、穀物は食べても大丈夫なのか?
では、野菜や肉、お米は普通に食べて良いのかと言うと、これらの食材もタンパク質やビタミンを取るために積極的に取っていきたいところです。
しかし、食品によっては消化しにくいものもあるので、
- 煮てやらわかくする
- 刻む
- つぶす
- おろす
などの食べやすい状態にして食べると良いです。
(特に、野菜は消化しにくい食物繊維が多いので、以上に挙げた調理法を意識しましょう。)
食事をする時に注意するべき3つのこと
食道がんの手術後の食事では「何を食べるか?」も大事ですが、「どのように食べるか?」も同じぐらい重要になります。
例えば、私の食道がん手術を受けた友達に、「以前は食後に頭痛がしていたけど、食事のやり方を変えたら大丈夫になった」と言う人もいるぐらいです。
具体的には、以下の3つのことを特に意識して食事をすれば、あなたの症状も改善されるでしょう。
- 食べ物がドロドロになるまで噛み続ける。目安は1口30回。
- 背筋を伸ばして座る
- 食後は安静にして、30分間は横にならない
大事なのは、胃の消化活動の負担を少しでも減らす、と言うことですね。
例えば、背筋を伸ばして食べたり、食後に横にならない等は、食べ物の通りを良くすることで胃が消化しやすくなったり、食べ物の逆流を防ぐ効果があるので、食事の不快感を減らすことができます。
それと、1口30回噛むのが理想ですが、実際にするのは中々難しいです。(私の場合は、15回程度しか続きません。)
しかし、これはあくまでも目安であって重要なのは「食べ物を細かくすること」なので、30回噛み切れないと言って落ち込む必要はありません。
-食道がん