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食道がん

食道がんの放射線治療の効果や副作用、予後の食事について紹介する

食道がんの放射線治療の効果

あなたは、「これから食道がんの放射線治療を受けるけど、効果や副作用はどんなのがあるの?

放射線の治療後の食事では、どんなことを気を付ければ良いの?」と、不安に感じていませんか?

そこで今回の記事では、食道がんの放射線治療の効果や副作用、予後の食事について詳しく解説していきます。

ぜひ、今後の治療の参考にしてください。

食道がんで放射線治療を行う効果とは?

結論から言うと、食道がんで放射線治療を行うのは、外科手術よりもガンへの効果は低い傾向があります。

下の表は食道がんのステージごとの生存率を示したグラフです。

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外科手術を受ける対象となるのが「ステージ1~3」で、放射線治療を受けるのが「ステージ3~4」の患者さんと言うのを考えると、治療効果を望むのは厳しい状況だと言えますね。

実際に、食道がんで放射線治療だけを行った場合の5年生存率は15.1%、抗がん剤治療と一緒に治療を行った場合は22.9%と言うデータも残っています。

しかし、これらは単なるデータであって、患者さんの精神的な状態や普段の生活で結果が全然違ってくることも珍しくありません。

なので、このデータも見て落ち込むのではなく、「ガンとかどうでも良いから、毎日を楽しく過ごせる工夫をしよう」と考えたほうが結果的に上手くいく可能性は高いですよ。

食道がんの放射線の副作用はあるの?

とは言っても、食道がんの放射線治療を行う上で副作用が出る場合もあります。

副作用は2つのタイプがあって、治療中に起こる「早期合併症」と治療が終わって数カ月~数年後に起こる「晩期合併症」があります。

早期合併症の症状としては、「皮膚炎・食道炎・吐き気・嘔吐・貧血」などの症状があります。
一方で、晩期合併症では、「食道が狭くなる・出血・神経症状・臓器の機能低下」などがあります。

しかし、副作用は個人差が大きいので、「自分と同じ年齢の人が副作用に苦しんだけど、自分は全然副作用に悩まなかった」みたいなことが頻繁に起こります。

このような説明を聞くと、治療中や治療後に副作用が起きるか心配になる人がいますが、心配するだけ無駄ですし、ガン治療のために生きるのではなく、自分の趣味や目標のために生きるべきなので、前向きに生きていくのが大事になります。

食道がんの放射線治療の予後の食事はどうすれば良いの?

放射線治療後の食事については普段通りの食事をすればOKですが、食道や胃に負担のかかりにくい食事法・食べ物を心がけると良いですよ。

なぜなら、放射線治療の影響で一時的に体の抵抗力や食道・胃の働きが低下しているので、少しでも負担がかからない食事をすることで、ガンの再発・増幅を抑えることができるからです。

具体的には、「1回の食事を少なくして5~6回に分けて食べる」や「食べ物がトロトロになるまでよく噛む」などの食べ方を心がけましょう。

食道がんの食事については、以下の記事に書いているので参考にしてください。

参考記事:食道がんの手術後におすすめの食べ物や食事のやり方3選

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