[2022年版]ステージ2の乳がんの生存率や治療法について詳しく分かりやすく解説
あなたは、「ステージ2の乳がんと診断されたけど、この先どんな治療法をすれば良いのか分からない」と、悩んでいませんか?
そこで今回は、ステージ2の乳がんの生存率や治療法、完治するのかについて、医療に詳しくない人でも分かりやすく解説していきます。
ぜひ、参考にしてくださいね。
ステージ2の乳がんの生存率・余命はどのくらいなのか?
ステージ2の乳がんの生存率は、「乳腺クリニック児玉外科」さんのデータによると、ステージ2Aが約90%、ステージ2Bが約75%と言う数字が出ています。
基本的に乳がんは、治療を終えて5年経過しても再発しなければ完治した、とみなされるので、ほとんどの人は乳がんを完治できる、と言えますね。
引用:乳腺クリニック児玉外科 | 治療成績
がん研究の権威である「国立がん研究センター」さんの下図のデータを見ても、同じ傾向が見えます。下図のデータによると、ステージ2の乳がんの生存率は、5年で90%、10年で80%、15年で70%と出ています。
このデータは、30代40代の若い女性から高齢者までを含んだデータなので、当然、若い人ほどさらに生存率は伸びますし、腕の良い医師、設備が充実した病院で治療を受けることで完治率を上げることができますよ。
なので、「自分はあと何年しか生きられない」みたいに悲観する必要は、全くありません。
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ステージ2Aと2Bの違いってあるの?
先ほどの説明で、同じステージ2の乳がんでもステージ「2A」と「2B」の2種類出てきましたが、これらは似ているようで違うガンです。
ステージ2Aの乳がんの特徴は、
- 転移はしていないけど、ガンのしこり(カタマリ)の大きさが2,1~5cm。
- わきの下のリンパ節に転移していて、しこりの大きさが2cm以下。
この2つの内、どれか1つの特徴を持った乳がんをステージ2Aと呼んでいます。
また、ステージ2Bの乳がんの特徴は、
- 転移はしていないけど、しこりの大きさが5cm以上。
- わきの下のリンパ節に転移していて、しこりの大きさが2.1~5cm。
この2つの内、どれか1つ当てはまる場合は、ステージ2Bと診断されます。
まあ要は、「ステージ2Aのちょっと状態が悪いガンが、ステージ2B」と言う理解で良いですよ。とはいっても、実際に行う治療法は、どちらも変わりはありません。
ステージ2の乳がんの治療法、完治する方法とは?
ステージ2の乳がんの場合は、基本的に「外科手術」によって完治を目指していきます。
手術には、
- 乳房切除術・・乳房を全摘出する方法
- 乳房部分切除術・・乳房の一部を残す方法
の2種類ありますが、個人的には「乳房を全摘出する乳房切除術」を強くオススメします。
確かに、「胸を残したい」と言う気持ちはあると思いますが、乳房を残すという事はガン細胞の取り残しがあるリスクが高まります。
それに今では、自分の乳房の皮膚、乳頭、乳輪を残して、手術の後に乳房を再建できる方法もあるので、手術後も自然な乳房を作ることができますよ。
どのような流れで手術をしていくのか?
乳がんの手術は、手術の前に「MRI検査」や「超音波検査」で乳がんの位置を確かめた後に、全身麻酔をして行われます。
手術時間は2~3時間程度ですが、全身麻酔でずっと眠っている状態になるので、実際は「注射打たれた後に気づいたら寝てて、気づいたら手術が終わっていた」と言う感じですね。
手術後は、体内の血液やリンパ液が傷口から出てくる場合があるので、チューブを傷口に差し込んで外に出す、と言うのを数日~1週間ほど行います。
手術後の夜は安静にする必要がありますが、翌日からは普通にトイレに行ったり、食事を取ってもOKです。
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