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食道がん

ステージ1の食道がんの生存率や治療法を分かりやすく解説する

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あなたは、「検査を受けて、ステージ1の食道がんと診断されたけど、この先どうすれば良いのか分からない」と、悩んでいませんか?

しかし、焦ってばかりではいけません。なぜなら、ガン治療を成功させる秘訣は、いかに多くの正確な情報を集めるかにかかっているからです。

そこで今回は、ステージ1の食道がんの生存率や治療法などを、分かりやすく解説していきます。

ぜひ、参考にしてください。

ステージ1の食道がんの生存率とは?

まず最初に、ステージ1の食道がんの生存率(治療成功率)を確認しておきましょう。

横浜市立大学医学部 消化器・腫瘍外科学」さんのデータによると、ステージ1の5年生存率は「80.5%」と言う数字が出ています。

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引用:横浜市立大学医学部 消化器・腫瘍外科学

なぜ、5年生存率なのかと言うと、専門家の間ではガンは5年以上再発しなければ完治した、と考えられているからです。

生存率が80%と比較的高めなので、「がん=死」と考えるのは間違っていることが分かります。しかし、万全を期するためにも、「家の近所に腕の良い医師はいないか」などの情報収集を必ず行うようにしましょう。

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ステージ1の食道がんとは、どんな状態なのか?

そもそも、ステージ1の食道がんとはどのような状態かと言うと、以下のような特徴のいずれかを持っています。

  • ガンが食道の粘膜下層(内側)にとどまっていて、リンパ節や他の臓器に転移していない
  • ガンが食道の粘膜内にとどまっていて、近くのリンパ節に転移している

簡単に言うと、ステージ1の食道がんは、「ガンはあるけどまだ小さいし、転移をそれほどしていない。手術でガンを完全に取り除ける」と言った程度のガンです。

また、ステージ1の状態では、吐き気・食欲不振などの自覚症状も滅多に出ないで、定期検査によって発見されることが多いです。

ステージ1の食道がんの治療法とは?

ステージ1食道がんの治療では、外科手術のみ行います。基本的には、抗がん剤治療や放射線治療などは行いません。

手術の1週間前から入院を開始して、検査でガンの様子や食道の状態をチェックしていきます。食事も普段通りにできますが、手術前日は食べ物を食べてはいけません。

手術の前日に麻酔を打って、手術直後には麻酔の効果が効いてきて、気づいたら深い眠りについています。そして、目が覚めた頃には「いつの間にか手術が終わっていた」と言う状態になります。

手術後は、2日~1週間後に退院できて、その後は日常生活・仕事復帰が可能です。その後は1ヵ月おきなど、定期的に検査を受けてガンの状態を調べる必要があります。

具体的にどんな手術を行うのか?

一言で「外科手術」と言っても、手術の方法は何種類かに分けられます。以下の手術が、代表的なものです。

  • 喉頭温存食道切除法
  • 咽頭喉頭食道切除法
  • 胸部食道全摘術

色々な方法がありますが、結果的には「食道を切除した後に、胃を細長く変形させる」と言う方法を取っています。分かりやすく説明すると、下の図の様な感じで手術を行います。

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引用:食道がん

まずは、ガン細胞がある食道の部分を切除します。しかし、このままだと口から食べ物を入れた時に、食べ物が胃に入らないようになるので、胃の一部の切除して細長く伸ばして、胃と食道の残った部分をつなぎ合わせます。

このように、普通は丸い形をした胃を細く伸ばすので、胃の消化機能が低下して、手術後は「食欲がない」「食べ物が食べにくい」など食生活で不便に感じることが出てきます

しかし、「少しずつ食べれるものから食べる」などの対策をしていくことで、早ければ1ヵ月程度でストレスのない食生活が遅れるようになります。手術後のアフターケアについては、医師や看護師から詳しく聞けるので安心してください。

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