ステージ2の食道がんの生存率や症状、治療法を紹介していく
あなたは「ステージ2の食道がんと診断されたけど、これから大丈夫なのかな?」とか
「他にも良い治療法ってないの?」と言う、食道がんに関して心配や疑問が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ステージ2の食道がんの生存率や症状、治療法などについて、分かりやすく解説していきます。
ぜひ、参考にしてください。
ステージ2の食道がんの生存率、症状
ステージ2の食道がんの生存率は、「神戸大学大学院医学研究科」さんのデータによると、ステージ2の5年生存率は約60%と言う結果が出ています。
引用:診療内容:食道癌|神戸大学大学院医学研究科外科学講座 食道胃腸外科学分野
医学の世界では「5年生存率」を非常に重視していて、担当医の話を聞くときにも耳にすると思います。なぜなら、医師の間では「治療して5年経っても再発しなければ、そのガンが治った」と判断する目安になっているからです。
上記で示した生存率はあくまでも全国平均なので、どの病院・医師のもとで治療するかによって結果は全然違ってきます。なので、家の近所で腕が良いと評判の先生の噂を聞きつけて、何とかその先生に診断・治療してもらうことがガン治療の第一歩になります。
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ステージ2の食道がんの症状とは?
ステージ2の食道がんの段階では、主に
- 食べ物が喉を通るときに、しみる・違和感がある
- 喉に食べ物がつっかえる
- 胸、背中の痛み。咳をよくする
- 声がかすれる、かれる
- 血を吐いたり、便に血が混じる
等の症状が出てきます。しかし、食道がんは早期であればあるほど症状が出にくいガンなので、ステージ2の段階ではこれらの症状が現れない場合もあります。
ただ、症状が出ていなくても放っておけば確実に悪くなるのがガンなので、今すぐにでも検査・診断をしてもらって、早期治療を心がけるようにしましょう。
ステージ2の食道がんの治療法
ステージ2の食道がんの場合は、ほとんどの場合は「外科手術」を行うことになります。
なぜなら、ステージ2の段階ではそこまでガン細胞も大きくはないし、他の臓器への転移も見られないので、「直接ガンを取り除けば治る」と言うことで外科手術が最も確実で効率の良い治療法になるからです。
しかし、ステージ2の食道がんでも「リンパ節転移」が見られる場合は、手術の前or後に抗がん剤を行う場合もあります。
リンパ節は、血管のように体全体のスミズミに張り巡らされているものです。なので、リンパ節にガンが少しでも転移していると、医師の眼やコンピュータでは確認できないごく小さなガン細胞が体に残る可能性もあるので、これを抗がん剤で殺すのが目的です。
外科手術の流れ
外科手術を行う前には、必ず病院で入念な検査を行います。なぜなら、食道がんになっている60~70歳の高齢者には、他にも生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症とか)にかかっている割合が高く、これらの病気が手術に悪影響を及ぼす危険があるからです。
基本的には、以下の3つの検査を行います。
- 肺機能検査・・喫煙歴や加齢などで肺機能が低下していないかチェック
- 心機能検査・・心不全・重度の不整脈・心筋梗塞が3ヶ月以内に起こったことがある場合は、手術をしません。
- 肝機能検査・・重度の肝炎や劇症肝炎がある場合は手術をしません。
これらの検査を通過して手術をすることが決まったから、今度は手術の準備を行います。
患者さん側が行う準備は、「軽い運動をしておく、喫煙・飲酒はさける、病院で呼吸法の練習をする」などです。これらの準備をするだけで、手術の成功率や手術後の合併症の予防に繋がるので、必ず実践するようにしましょう。
そして実際の手術では、まずは食道や食堂付近のリンパ節を切除します。その後に、胃を少し切って細長い管にして、食道とつなぎ合わせます。
実際の手術時間は2~3時間程度かかりますが、手術前に麻酔をするので、「いつの間にか寝てしまって、いつの間にか手術が終わってた」と言う状況になるので、痛みなどは感じません。
-食道がん