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前立腺がん

ステージ2の前立腺がんの生存率や治療法を紹介していく

前立腺がんのステージ2

あなたは、「ステージ2の前立腺がんになったけど、自分の体は大丈夫だろうか?」と、不安になっていませんか?

そこで今回は、ステージ2の前立腺がんの生存率・余命や考えられる治療法を、医療に詳しくない人にも分かりやすく解説していきます。

ぜひ、参考にしてください。

ステージ2の前立腺がんの生存率・余命はどれくらい?

ステージ2の前立腺がんの生存率は、「日本メジフィジックス株式会社」さんのデータによると、「偶発ガンは89.2%、限局がんは72.7%」と言う数字が出ています。

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引用:いま、がんは検診で防ぐ~前立腺がんの早期発見の重要性

偶発性ガンとは、たまたま見つかった小さなガンのことで、限局ガンとは、ガンが他の臓器に転移しておらず前立腺の中だけにガンが出来ている状態のことを言います。

ステージ2の前立腺がんは、ガン細胞が前立腺内に留まっている「限局ガン」なので、上記のデータから読み取ると、5年生存率は72.7%という事が分かります。

しかし、データが1988年と古く、今ではさらに医学が進歩しているので、2016年9月現在では、「ステージ2の前立腺がんの生存率は90%を超える」と言うデータもあるほどです。

どちらにせよ、ステージ2のガンは治る可能性の方が高く、良い病院・医師を見つけて適切な治療をすることで、治療の成功率を少しでも上げる努力をしましょう。

ステージ2の前立腺がんにはどんな治療法がベストなのか?

ステージ2の前立腺がんで考えられる治療法には、

  • 外科手術
  • 放射線治療

の2つがあります。

どちらの治療を行うのかは、患者さんの健康状態やガンの状態を見て医師が判断しますが、基本的には外科手術を行うことになると考えて結構です。

なぜなら、万が一ガンが再発した場合、外科手術を選んだ場合には、次に放射線治療を行ってガンの根治を目指せますが、最初に放射線治療を行ってしまうと、再発後にまた放射線治療を行うのは危険だからです。

ただし、左右両方の前立腺にガン細胞が発見された場合は、放射線治療が優先される場合があるので、医師とよく話し合って自分の最適な治療法を探しましょう。

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手術で合併症・後遺症は起こるのか?

外科手術を行うことで高い完治率が期待ですますが、その反面、合併症・後遺症は100%避けられない、と考えたほうが良いです。

例えば、失禁や尿漏れ。私たちがおしっこを我慢できるのは、前立腺の下にある「尿道括約筋」と言う筋肉のおかげですが、前立腺がんの手術をすると、どうしても尿道括約筋を傷つけてしまい機能が失われてしまいます。

しかし、腕の良い医師ほど、尿道括約筋を傷つけずに前立腺を摘出できるので、もし、あなたが尿漏れ・失禁を避けたいのであれば、近所の名医を探しましょう。また、尿漏れ・失禁は1ヵ月程度で回復する、と言われています。

勃起機能を残しつつガンを完治できるのか?

もし、あなたが自分の将来のこと、パートナーのことを考えた時に、勃起機能を残したいと考えるかもしれません。

もちろん、医師に相談することで勃起機能を残しつつ手術をすることもできますが、その反面、ガン細胞が完全に取り除けないリスクがある、と言うのも理解しておきましょう。

そもそも、勃起と言うのは、勃起機能をつかさどる神経が刺激されることで起こるものですが、基本的には前立腺がんの手術の時にその神経ごと切除します。なぜなら、少しでもガン細胞があると考えられる部分を切除することで、より完治率を高めるためです。

なので、勃起機能を残す場合にどのくらいの完治率になるのか、今後の生活のどのような影響を及ぼすのかを、医師やパートナーと徹底的に話し合って、自分が納得のいく治療をする必要があります。

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