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大腸がん

大腸がんになると体重が減少する2つの理由と対策法

あなたは、「大腸がんになった後に急に激やせしてしまったけど、どうしてなの?」と、不安に感じていませんか?

そこで今回は、大腸がんになると体重が減少する理由やその対策法を分かりやすく紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

なぜ大腸がんになると体重が減少してしまうのか?

大腸がんになると体重が減少してしまう理由は、大きく分けて以下の2つがあります。

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1、ガン細胞が体の栄養を奪っていくから

1つ目の理由は、ガン細胞が体の栄養を奪ってしまうからです。

私たちが食べた食べ物は、通常は胃で消化された後に小腸で栄養となる部分とゴミ(便)に分けて、栄養となる部分は血液を通して全身の細胞に送り届けています。

しかし、ガン細胞が体内に発生してしまうと、本来は健康な細胞に送られるはずの栄養を奪ってしまい、ガン細胞の成長に役立てます。それだけでなく、周辺の正常な細胞や体の組織の働きを妨げる動きも見せるので、次第に体の方が栄養を受け付けなくなっていきます

大腸がんでどのくらい痩せるかは個人差がありますが、ガンが進行してステージが上がるほど体重減少も大きくなり、2週間で10キロとか1か月で20キロなど激ヤセする人もいます。

また、この理由で痩せる人には、食欲がなくなる症状が見れることも多くあります。

2、抗がん剤の副作用の影響

抗がん剤はがん治療に役立つ薬ですが、副作用で消化器(大腸)の機能が低下したり、「脳視床下部」と言う食欲を生み出す部分に刺激が起こりにくくなった場合に、食欲不振となって体重が減少することがあります。

他にも、胃や腸は精神的なストレスの影響を強く受ける臓器でもあるので、「ガンが治るかな?」とか「このまま死ぬんじゃないか?」等の不安を感じていると、胃腸の働きが鈍くなって、体の栄養を吸収する能力が低下するので体重が減少することもあります。

体重減少を抑えるためには何がベストな対策法なのか?

体重減少を抑えるためにベストな手段は、できるだけ食べることです。食べて栄養を付けることで、ガンに対する免疫力も付きますし、「自分は生きているんだ」と言う実感ができるので精神的なストレスも緩和できます。

しかし、ガンが進行していると、食べ物がガソリンを食べている感じがしたり、食べてもすぐに嘔吐をしてしまうこともあります。なので、無理する必要はないですが、少しずつ食べれるものから食べるのが良いです。

どんな食材を食べるのが体に良いのか?

食欲がなく体重減少に悩まされる方には、冷たくてすっきりとして味、酸味の効いたさっぱり味、のど越しの良い食べ物、口当たりが良い食べ物が食べやすくてオススメです。

このような食材には、以下のようなものがあります。

  • 果物
  • 野菜
  • めん類
  • 梅干し
  • アイスクリーム
  • おかゆ
  • おにぎり
  • サンドウィッチ

また、これらの食べ物は決まった時間に食べる必要はなく、好きな時間に好きな量を食べるだけでOKです。そのため、いつでも食べられるように、常に冷蔵庫にストックしておいたり、あらかじめ食べ物を小刻みにして食べやすくしておく工夫をする必要があります。

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