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胃がん

胃がんで吐き気になる原因と吐き気を抑えるための食事法3つ

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あなたは、「胃がんになってから吐き気がひどくて、まとめに食事が取れない」と不安になっていませんか?

そこで今回は、胃がんになると吐き気に襲われる原因や、吐き気に対処するための食事法を3つ紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

なぜ胃がんになると吐き気に襲われるのか?

そもそも、なぜ胃がんになると吐き気に襲われるかと言うと、以下の3つの理由が考えられます。

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1、抗がん剤による影響

抗がん剤治療を受けていると抗がん剤の副作用で胃腸の粘膜が傷つき、それが影響で吐き気を引き起こしてしまいます。抗がん剤の影響による場合は、抗がん剤投与の翌日に吐き気のピークが襲ってきて、3日目から軽くなる傾向があります。

しかし、最近では抗がん剤投与の前に「デキサメタゾン」と言う制吐剤を使うので、ある程度の吐き気を軽減することができます。

もし、食事が取れないほどの吐き気に襲われた時は、栄養失調になる危険があるので、医師にその旨を伝えて点滴や栄養剤を使ってもらいましょう。

2、心理的なストレス

胃がんや死に対する恐怖から強いストレスを感じて、それが原因で吐き気を感じる場合があります。

私たちの体と心は密接に繋がっており、ストレスを抱えているほど、体のバランスを保つ役割を担っている「自律神経」が乱れてしまい、胃腸の働きが弱るのが吐き気の原因だとされています。

3、ガンが進行しているから

ガンが進行して肥大化したり転移すると、脳の中枢神経(痛みを感じる神経)や胃腸の自律神経をガン細胞が刺激しはじめて、その影響で吐き気を感じることがあります。

胃がんで吐き気がある時の食事法

胃がん患者さんで吐き気を感じる場合は、担当医に相談するのは当然ですが、今までの食事法を変えることで吐き気に対応できる場合もあります。

具体的には、以下の3つを実践すればよいです。

1、食事を少量盛りにする

食べ物を食べると体に栄養がつき、ガンへの抵抗力が強まるのでなるべく食べたほうが良いですが、吐き気がある場合は、食べ物を見ただけで吐きそうになる場合があります。

このような場合は、普通の1人前の食事量でもかなり多く感じるものなので、いつもよりも小さめのお皿に食事を乗せて食べされると良いです。

ガンの治療で最もダメなのは弱気になることなので、普通の食事量を与えて「また今日も完食できなかった」とネガティブな気持ちにさせるのではなく、少量盛りで良いから「今日は完食できた」と達成感を感じさせるのが重要になってきます。

2、ゆっくりとよく噛んで食べる

胃がんになると、ガン細胞の肥大化や自律神経の乱れの影響で胃腸の働きが弱くなる傾向があります。なので、健康な時よりも、胃腸に負担をかけないような食事の工夫をする必要があります。

具体的に言えば、ゆっくりとよく噛んで食べることです。よく噛みことで胃の消化活動の負担を和らげることができますし、ゆっくり食べることで胃腸は食べ物を少しずつ処理できるようになります。

胃腸の働きを楽にするための工夫として、他には「お腹をしめつけない衣類を着る」や「食後2時間は寝ないで上半身を起こした状態で安静にする」と言うことが挙げられます。

3、気軽に食べられる食事を用意しておく

吐き気は1日中一定して起こるものではなく、「この時間帯は吐き気が軽くて、食べれるかも」と言うものなので、いつでも気軽に食べられる食べ物を用意しておきましょう。

吐き気に悩まされた元・患者さんの声として、食べやすいものとして「果物・ゼリー・アイスクリーム・サンドウィッチ・おかゆ・おにぎり・生野菜・麺類・のり巻き・ヨーグルト・梅干し」などが挙げられます。

要は、おやつ感覚で食べられるものや消化の良い食べ物が好まれる傾向がありますね。

また、朝にオレンジジュースやヨーグルトドリンクなどの酸味の強い飲み物を飲むと、唾液や胃液の分泌を促してくれるので食欲増大に繋がるので、オススメできます。

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