[2022年版]胃がんの胃全摘出をした人におすすめの食事・レシピ
あなたは、「胃がんの全摘出手術を受けたけど、今後の料理のレシピをどうすれば良いの?」と悩んでいませんか?
そこで今回は、胃がんで胃全摘出の手術を受けた人におすすめの料理や、おすすめの食材、おすすめできない食材などを詳しく説明していきます。
ぜひ、参考にしてください。
胃がんの全摘出後にレシピが重要な理由とは?
そもそも、なぜ胃がんの全摘出手術をした人は、食事のレシピに気を使う必要があるのでしょうか?
胃がん手術を受けていない健康な胃の人の場合は、食べ物が口に入ると、胃や腸が機械的に食べ物を処理していきます。
例えば、「口で食べ物を噛んで消化しやすくする→胃で本格的に消化→消化したものを小腸に送る」と言った感じです。
しかし、胃がんで全摘出手術を行うと、今まで「消化」の役割を担っていた胃がなくなるので、消化されきれていない食べ物が小腸に垂れ流しになってしまいます。
その結果、小腸の血糖値が上昇して、ダンピング症候群や食欲減少、めまい等の日常生活に支障をきたすレベルの後遺症に悩まされてしまいます。
なので、全摘出後の食事は、なるべく小腸に優しい食事を心がける必要があるわけです。
どんな食材をレシピに入れてはいけないのか?
おそらく、大半の患者さんは医師に「好きなものを食べていいけど、この冊子(紙)に書いていることを守ってね」、と言う風に言われると思います。
基本的には、いつも通り『楽しく、おいしく』をモットーに食事をすれば良いのですが、当然おすすめできない食材もあります。
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刺激が強い食べ物
刺激が強い食べ物は胃腸にダメージをあたえて、消化効率を低下させてしまいます。
また、カフェインは刺激が強いだけでなく、血糖値を上げやすく、ダイピング症候群にかかる可能性を高めます。
刺激が強い食べ物の例としては、コーヒーやキムチ、明太子などが挙げられます。
肉や魚
肉や魚は消化するのに大きなエネルギーを必要とするので、全摘出後は避けるようにすべきです。
私たちの体は、本来は野菜や果物、穀物を食べるようにできており、肉・魚を食べるような体のつくりになっていません。
野菜や果物、穀物は生で食べることができますが、肉は「プロが血を上手く抜いて、加熱することではじめて食べられるもの」であり、決して生で食べれませんよね。
ただし、全く肉・魚を食べないのはストレスになるので、食事に慣れだした頃に肉を食べ始めたり、担当医との相談のうえで食べても構いません。
消化に悪い食べ物
「こんにゃく」や「ごぼう」などの消化に悪い食べ物も、胃全摘出後は避けるべき食材になります。
消化の悪い栄養素として、「食物繊維」がよく挙げられます。
食物繊維は便秘に効くので「腸に優しい」と言うイメージがありますが、便のカサを増やしたり便の水分量を増やすことで便秘解消を促進する成分なので、むしろ消化には悪い栄養素なのです。
例えば、「さつまいも」や「大豆」、「わかめ」「ごぼう」などが、食物繊維が多い食材として有名です。
食物繊維の食材の種類は、以下のサイト様が詳しいので参考に。
参考記事:食物繊維 総量の多い食品と含有量一覧表 | 簡単!栄養andカロリー計算
全摘出後は何を食べれば良いのか?
このように多くの食材が使えないことになるので、全摘出後の料理のレシピは非常に気を使うようになります。
では、どんな料理が良いかと言うと、「おかゆ」が最強のレシピになります。おかゆは、風邪を引いたときによく食べますが、消化に良い分だけ体に負担がかからないからですね。
おかゆにも様々なレパートリーがあって、例えば、野菜を入れたり、たまに魚を入れたりすることでおいしく食べることができます。
特に、野菜に含まれるビタミン類には、臓器の働きを活性化させる機能があるので、小腸の働きを助けてくれます。
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