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大腸がんの内視鏡検査を受ける前に知っておきたい4つのこと

あなたは、大腸がんの内視鏡手術を受ける前に、「どんな検査をするのだろうか?」「どれくらい時間やお金がかかるの?」と不安に感じていませんか?

そこで今回は、大腸がんの内視鏡検査を受ける人が必ず知っておきたいことを、4つまとめて紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

どんな人が大腸がんの内視鏡検査を受けるのか?

大腸がんの内視鏡検査は、全ての検査対象者が受けるものではなく、その前に「便潜血反応検査」を行って”陽性”と言う結果が出た人のみ、内視鏡手術を行います。

便潜血反応検査とは、自分で便を採取して、その便の中に血が混じっているかを確かめる簡単な検査法のことです。あなたも内視鏡検査の前に、受けたことだと思います。

とはいっても、「便潜血反応検査で陽性が出たから絶対にガンだ」と言うものではなく、「痔」や「潰瘍性大腸炎」、大腸で出血を起こす「クローン病」の可能性があります。

つまり、内視鏡検査とは、便潜血反応検査で疑わしかった人を対象にした、ガンかどうかをさらに詳しく調べる検査だと言えます。

内視鏡検査の流れとは?

内視鏡検査を受ける前日、または当日には、大腸にある便を全て取り出して検査がよりスムーズに行えるようにするために、検査の前日の食事を早く済ませて、2リットルほどの下剤を飲む必要があります。

医師に頼めば、2リットルの下剤を一度ではなく2日にわけて飲むこともできるので、自分の好きな方を選びましょう。

通常はあり得ない量の下剤を飲むわけなので、検査後は大腸内の細菌が減少して便秘や下痢を起こしやすくなりますが、1~2週間経つと腸内環境も元通りになるので、普段通りの生活が遅れます。

そして、実際に内視鏡検査が始まったら、肛門から内視鏡を入れていき、モニターで大腸の様子を確認してガンの有無を調べていきます。

内視鏡検査にかかる時間・費用はどれくらい?

実際に内視鏡を入れる時間は10~30分程度ですが、準備や検査後の休養などを含めて全体で2~3時間はかかる、と見積もった方が良いです。

また、医師の腕によっては、少し痛みを感じたり検査時間が長くなる場合があるので、痛い時には我慢せずに医師に伝えましょう。

気になる内視鏡検査にかかる費用ですが、内視鏡検査は保険適用の効く検査なので、4000~7000円で受けることができます。

病院によっては他の検査も兼ねて行う所もあるので、料金はまちまちですが、信頼のおける病院で検査を受けるのが最善だと言えます。

検査中にすぐに大腸がんの手術に入る場合がある

もし、内視鏡検査中にガン細胞が見つかった場合は、直ちに手術を行う時もあります。

ただし、この場合の手術は「がんが重症だからすぐに手術をしなければッ」と言うことで手術をするではなく、ガン細胞が比較的小さく、内視鏡を使った簡単な手術で取り除けるからこそ手術を行います

内視鏡を使った手術で取り除けるガンは、早期がんである場合がほとんどなので、成功率も90%と高く出ています。

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