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末期の肝臓がんの症状や治療法、家族がやるべきことを紹介する

末期の肝臓がんになると様々な症状が出たり、「一番良い治療法は何か?」と考えてしまいがちです。

そこで今回は、末期の肝臓がんの症状や治療法、そして家族がやるべきことを紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

末期の肝臓がんの症状とは?

末期の肝臓がんになると、体の様々な機能が低下してきて、腹水や意識が薄れる、食欲がない等の症状が出てきます。

それでは、なぜこのような重い症状が出るかと言うと、肝臓がんになると肝硬変や肝炎などの肝臓の病気も一緒にかかってしまうので、その影響で肝臓の機能が低下するからです。

肝臓には、体の毒であるアンモニアを解毒したり、体のエネルギー源となるグリコーゲンや脂肪を作ったり、健康に必要なビタミンAとDを貯める大事な役割があります。

つまり、肝臓がんが進行して肝臓の機能が著しく低下すると、アンモニアを解毒しきれなかったり、栄養が体に貯めれなくなるので、意識が薄れたり食欲がない等のハッキリとした症状が出るのです。

末期の肝臓がんの治療法とは?

基本的に、肝臓がんの治療は肝臓を切る手術が一般的ですが、末期の肝臓がんでは、ガン細胞が複数の場所にあったり患者さんの体力が低下しているので、手術をすることは不可能です。

「では、抗がん剤治療をすれば良いのか」と言えば、それも微妙な所です。

なぜなら、抗がん剤とはがん細胞だけでなく健康な細胞も攻撃してしまう薬なので、がん治療のために使った抗がん剤が、逆に健康状態や余命を縮めてしまうリスクもあります。

しかし、患者さんによっては、抗がん剤を使ったおかげで、症状が軽くなったり余命が伸びるケースもあります。

抗がん剤を使うべきか否かの判断は、医師でも非常に難しく、患者さんやご家族が納得の行くまで、様々な病院で意見を聞くのが良いでしょう。

抗ガン剤治療でガン縮小が見られ、副作用が軽度であれば、それが理想である。しかし多くの現実は厳しい。 強い副作用に苦しめられて、ガン縮小のみにこだわっても、必ずしもいい結果は生まれない。

むしろ抗ガン剤の匙(さじ)加減療法またはリンパ球療法あるいはこれらの併用療法などで、ガンがたとえ縮小しなくてもそのままの状態で、あるいはある一定期間せいぜい25%以内のガンの増殖で推移し、患者さんが元気でいられるなら、そのほうが、延命や治療効果があるであろう。いうまでもなく患者さんの苦痛や体重減少を防ぐ工夫は医師側の責任である。

引用:進行ガン・末期ガンはあらゆる治療をするべき-院長の紹介-プラセンタ治療・漢方・西洋医学なら大田区の宇部医院

末期の肝臓がん患者に家族がやるべきことは?

先ほど「末期の肝臓がんになると、意識がもうろう場合もある」と書きましたが、それでも患者さんは自分から意思疎通ができないだけで、家族の表情や言葉をきちんと理解しています。

なぜなら、肝臓がんで意識がもうろうとするのは、体が「栄養が少なくなったから、運動を最小限に抑えよう」として意識がもうろうとしているだけなので、別に聴覚や視覚はハッキリとしていることが多々あります。

それに、人間が最も恐れているのは「孤独」です。孤独を感じれば、どんなに気持ちが強い人でも、壁を乗り越えることはできません。

なので、家族の人は、どうか患者さんに返事がなくても話かけたりして、少しでも安心感を与えてください。

-肝臓がん

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